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11.口止め

連日投稿なんて久しぶりです。

まぁ原稿は大分前からあったので、たまっていた分をまとめて投稿して

いるだけですが……。

今回も携帯からなので行ごとの改行はありません。

ではどぞ。

「ええええええ!?」

利子の絶叫。一般人には聞こえないだろうが。

「姿を見られた!?」

(おい、一応テレパシーで話せよ心配だから)

(す……すみません)

ふぅ……と一息つく。

(ああ。俺のクラスメイトの御社だが、多分お前が見えている。

明らかにお前の方に視線を向けていたし、お前を見て表情を変えたからな)

(そ、そんなぁ……)

あの後すぐに利子を廊下へ連れ出すと、俺は利子に状況を説明した。

御社はいつも通り敬司と話をしているようだ。

(とりあえず、事情を話して口外しないよう頼んでみよう)

(そうですね……)

やっぱり非日常ってのは疲れるもんだな。

これだから俺はファンタジーも特撮も嫌いなんだ。

……まぁ、こいつに免じて我慢してやろう。

一人で納得して、利子の頭に手をぽんと置く。

(ふぇ?)

(まぁ、きっとうまくいくさ)




放課後。

俺は真っ先に御社に話しかけようとして、寸前で停止した。

これから話そうとしていることは他人に聞かれては困る。

厄介なことに御社はいつも敬司の近くにいるから、下手に御社を呼び出したりすると

敬司に怪しまれかねない。

……どうしたものか。

「あ、敬司。僕はちょっと用事があるから校門で待っていてくれないかい」

考えていると、御社が敬司に言っているのが聞こえた。

「何だよ?待ってやるぞ?」

と答える敬司。

「うん、敬司の心遣いは心にしみるんだけどね、

……女の子には色々と事情があるんだよ」

「……まぁ、わかったよ。校門で待ってる」

「ありがとう。僕の用事は多分5分くらいで終わるから」

「あぁ、了解」

願っても無い棚ぼたであった。

(利子)

(はいっ)

利子と目配せをして御社に話しかけようと……

「で、何の用だい、浅野」

……する前に話しかけられた。

「あ、え?」

おもわず変な声が出てしまう。

「何か僕に用事があるんじゃないのかい?」

「な……何で?」

話のペースについていけない。

「何でって、浅野が朝からずっと物言いたげに僕のことを

見つめていたからじゃないか」

……なんて観察力だ。

じゃあ敬司を先に行かせたのは一応気遣い……なのか?

「それで?」

御社が利子にチラリと目配せする。ビクンとする利子。

「……ちょっと、ここでは話せない」

声を絞り出すと、御社は少し目を細め、踵をかえして教室を出て行った。

フォローミー、ということだろうか。

俺と利子は無言で御社に続き、談笑するクラスメイトを尻目に教室を出た。



やって来たのは多目的教室だった。

この教室は授業などでたまに使われるものの、放課後はほぼ無人なので、

こういう密会には丁度いいのだ。

御社はスカートのポケットに手を突っ込み、長い黒髪をなびかせながら振り返る。

「さて。早く用事を言ってくれ。人生相談か?愛の告白か?

はたまた海外マフィアに命を狙われでもしているのかい?」

「最後のはお前に相談する事じゃないだろ……」

「何でもいいから早くしてくれ。僕は敬司以外のために時間を使いたくない」

それもどうなのよ。

「まぁ……わかっての通り、こいつの事だが」

利子に目を向ける。

御社は目を細めると、

「そいつは、何だい?」

声のトーンを少し低くして聞いてくる。

俺はゴクリと唾を飲んで、

「……幽霊だ」

と、答えた。


今回もお読み頂きありがとうございます。

黒髪ロングは(ヲタ)みんなのあこがれ!!というわけで、

今回も御社さんを思いっきり出してみました〜。

ちなみに個人的には、前髪が長いのがこだわりです。

今度は前髪を強調した描写をしていきたいところです。

なお、次回はストーリーの続きの前にちょっとだけ伏線みたいなのを

やろうと思ってたりします。

利子からひと言。

「今回、私もしかして空気でした!?」

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