表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

模擬戦、あるいは試合。

「模擬戦をするにあたってなにか武器を使うようならこの部屋にあるものを使ってくれ。」


ヴィジョンが連れて行かれたのは装備庫だった。


さまざまな装備があり、中にはヴィジョンが見たことも聞いたこともないようなもののあったが、ヴィジョンはラルグとの修練でよく使っていたということもあり木で作られた訓練用の両手剣を選んだ。


「これにさせていただきます。」


「そうか、ではここの通路をまっすぐ行ってくれ。その先にある円形闘技場で模擬戦を行う。」


「わかりました。」


ヴィジョンは自分の足音だけが響く通路を進みながら考え事をしていた。


「能力のことを『切断』って書いちゃったからその範囲を超えるような威力で能力を使えないんだよなぁ。」


意図はしていなかったが、ヴィジョンの行動は自分自身に枷をかけるものになってしまっていた。


「まあ使い方と出力を調整すればなんとかなるかな。いざとなったら降伏すればいいだろう。」


ちょうどそこまで考えたところで、闘技場の入り口に着いた。


中に入り、周囲を見回す。


中心付近に試験官らしき筋骨隆々の老人。


端の方に採点官らしき数人の男女。


そして


(女の子?)


観客席には明らかに異質な金髪碧眼の美少女がいた。


(まあ見られるだけなら別にいいし、今はそんなことを気にしてる場合じゃないな。)


ヴィジョンは中心へと進む。


老人が手を差し出しながら言う。


「君が次の受験者かな?」


ヴィジョンは手を取らずに反応する。


「はい。」


「ほう?」


老人はヴィジョンの腰の木剣見やりながら好戦的な笑みを浮かべてそう言う。


「どうやら多少は心得があるようだな。」


そして採点官の方を見ながら


「あいつらが合図としてベルを鳴らす。3回目がなったら試合開始だ。」


「わかりました。」


そして、1回目のベルが鳴らされた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ