子供向けと作者
最近このネタを良く扱ってると思う。ええーっと今期アニメのアストラ、DRストーンって作品が科学が根底にあるので、いろいろといいたくなってしまう発言がネットに多いので。根本的には年齢差ってどういう好みの差があるのかな?ってのがある。その点なろうにも関わってる。
ただ、子供向けと世代間ギャップは違う。世代間ギャップは古臭いとかちょっと子供向けの年齢差とは意味合いが違う。いつか世代間ギャップになろうはさらされると思う。ただ今重要なのはなろうは若い世代に受けてるのか?になる。なろうは中年にターゲットを絞ると何故流行したか?とても簡単だから。
人生をやり直したいから転生。でももう現代を繰り返すのはうんざりで、異世界になる。後は今の態度、知識で子供に戻ったらすげーだろうなって点。コナン君みたいに知能じゃないのは悲しいが、まあこれで人生かなりなんとかなるって大人は知ってるので。でもやっぱ特別な力は欲しい。だから特殊能力=チートを付加して転生になる。
じゃ転移は?転移は転生よりこういった中年の願望が弱いんじゃないかな…。転生と転移が曖昧なデスマなんか見ると結局やり直し転生と転移がほぼ変わらん。中年に何故受けたか?はものすごい分かるんだ。
後私が個人的に評価の高いドストエフスキーと2分するゲーテのファウストって転生物なんだよな。異世界とか別の世界に行くってのがキーになってるけど、今の知識のまま若返ってやり直すでまず一番にやるのが研究一筋だった多分女っ気なかったおっさんが女をゲットする。うわこれもろだなと。なろうのハレームなんてどうでも良いっていつも書いてるのは、やりタイ事の1つに過ぎないんだ。
ただこのオッサンが生前童貞っぽかったので真っ先にやりタイ事だったけど。後は有名なメフィストの存在がチート能力なんだよな。世界的文学がもろなろうなんだよな…。中年心理としてはこれ以上無いぐらいなろうは分かりやすい。
でもなろうって若者にどう楽しまれてるか?がさっぱり分からんのだ。なろうの年齢調査で10代と中年に2分される。20代がなろうって実は弱い。なろうの批判がネットで多いって分からないでもない。アニメの中心層って20代なんだ。あまりの内容に過去は子供用アニメだと思われていたけど。なろうが有名になると外でも中年の巣窟だと分かってくる。
んで今度は中年しか楽しめない骨董品のような扱いになる。でも実際はかなり若い世代と中年って2極化されてる。この子供に近い世代に何故受けてるのか?これはちょっと分からないな。
さて今度は両科学知識系作品に戻る。昔から良く言われる、子供向けだからって舐めて創ると子供は見向きもし無いだけど。これちょっと捉え方が悪いと思う。
手抜き作品とそうじゃない作品。こんな風に捉えたら駄目なんだ。例えば子供にも分かりやすくするため何かが犠牲になって、整合性などで手抜きと言う最終形になってしまった場合。これは単純に批判されるべきじゃないだろう。問題は子供なら気がつかしねーだろって、何の意味も無い労力の手抜きになってる時だけだろう。
こんなものほとんど無いんだ。これ分かりやすくだけじゃないんだ。子供は程度問題で大人より退屈を嫌うので、そういった配慮もやはりいろいろ犠牲になってくる。
これが大衆向けとマニア層と別れる部分にも繋がってくるんだ。前からアニメ漫画のベースは子供向けにあり、これらをベースにしたラノベもより小説との差別化で強く同様な事が発生すると書いてきた。子供向けにもこの論理は使えて、ただ単純に子供向けでも大人の視聴に耐えうるものを作るって発想は間違ってると思う。
これをマニアと大衆向けにすると、マニア向けにしっかり創りこんだら大衆にも受けるはずって論理になってしまう。こんな馬鹿な論理無いでしょ。子供向けだとこれがごり押しされるのは結局クリエイターが分かって無いからなんだ。だから自分のこだわりの押し付けを安直に選択してしまうことになる。
これは大衆向けにも関係するので、子供向けと言う特別な視点で終らせないで欲しい。資金を浮かすための手抜きと、整合性を重視する層にとって重要じゃない部分が重要になる層がいて、そちらを重視すると整合性は犠牲になる。それを単純に子供も相手だと思って手抜きしてるって批判するのは間違ってる。
今回アストラの作者が子供向けについて何かメッセージを書いたらしい。それを読んでない。子供向けとして創る、特に今時子供に受けないSFでハードSFとしての完成度の点で犠牲にするものは多分多い。子供がそこを重視しないのが重要じゃなくて、子供はそこよりもっと重視するものがあって、犠牲になるのなら子供向けだからって開き直りのような言い訳は許されるのじゃないか?私は思うのだが。
まあ結果をそれなりに出してる作品で、一部のマニア向けに何を書いても言葉足らずに多分なってしまうと思うが。根本的に漫画だからってのがある。それが子供向けとも繋がってる。
これをハードSFに対する悪い意味でとってはいけない。漫画だからを良い意味で、大衆娯楽としてハードSFよりも競争に打ち勝ってきたのを重視すべきだと思う。SFって言葉の多分問題だと思う。漫画のSFの大半はハードSFじゃなくて、良い意味でスターウォーズ的SF風ファンタジーだと私は見てるのだが。