記憶の中の勇者はいつも笑っていた。
勇者と呼ばれる職業が一般化した世界。
かつて、勇者である父が魔物の大群から街の人を見捨てて逃げた挙句、死んだことを笑われ続けた少年フチは、自分の父親が立派な勇者であったことを信じ、父の背中を追うために勇者になることを夢見ていた。
かつて、勇者である父が魔物の大群から街の人を見捨てて逃げた挙句、死んだことを笑われ続けた少年フチは、自分の父親が立派な勇者であったことを信じ、父の背中を追うために勇者になることを夢見ていた。
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2019/01/02 01:48