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掌編小説集5 (201話~250話)

とった行動

作者: 蹴沢缶九郎

「何でこうなった…」


僕の目の前には雨に打たれ、頭から血を流し倒れている男の遺体がある。


「誰がやった…僕か…僕なのか…」


混乱する頭で記憶を辿っていく…。そうだ、僕は数時間前、この男と酒を飲んでいた。カウンター席でたまたま居合わせた男と意気投合し、一緒に飲んでいたんだ。初めは楽しかったが、その内、男と口論になり、店の外に出て男に殴られ…、かっとなってつい、近くに落ちていた石で男の頭を…。


「こいつが悪いんだ!! そうだ!! 殺されるような事をしたこいつが悪い!! 僕は悪くない!!」


僕は男の遺体に構わず、その場から逃げ出した…。



事の一部始終がスタジオのモニターに映し出され、クイズ番組の司会者が言った。


「『遺体を前にした青年のとる行動は?』 正解は『逃げる』でした。桜井さんチーム見事正解です。50ポイント獲得!! それでは続いての問題…」

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