閑話 アレス先生のAA講座
趣向を変え、AAの説明。別にメカニック関係の話ではありません。そういう話は、またの機会に。
アレスのキャラが、何か定まらない…。
チャラリララ~、チャラリッタッタ~、チャラリララ~(オープニング)
アレス(以下、ア)「さてそれでは、アレス・レックスの、『猿でもわかる、AA講座』を始めます。アシスタントは、レンディ・ホッパーさん」
レンディ(以下、レ)「よろしく~。いや、別にいいんだけどさ、AAに関する話なら、お前の直属の部隊員を呼んだ方が良いんじゃないか?」
ア「まあ、AA講座といっても、別にそんな深い事は講義しないからね。ジ・アトラスじゃなくて普通のAAの話だし、普通のAAでもパワーアシストスーツの詳しい話とかしようとしたら、多分一週間ぐらいの持久戦になるから。それになにより、今からする講義は素人の方がAA操作の難しさが分かってもらえる」
レ「なるほど。そういう事なら、俺が協力しよう」
ア「よろしく。じゃあ、早速このAAを装備して」
レ「(ゴソゴソ)、装備したぞ」
ア「よし。じゃあ、あっちの方でちょっとラジオ体操でもしててくれ」
レ「?、分かった」
ア「さて、それじゃあ説明しようか。第八章でも言った通り、AAは運用資格保持者でなければ、法律的にも物理的にも扱えない。この物理的に扱えないというのは、『動かせない』という意味ではなく、『危険だ』という意味だ」
レ「さーて、イチ、ニ、サン、シー」
ア「AAは装着者の動き、パワーを増幅させるんだけど、ここに危険な点がある。
みんな、生身の状態で腕を鞭みたいにしならせてみてくれ。腕が一瞬直線になった時、肘関節の部分に少し痛みを感じるよね?これは衝撃の全てが肘関節に集中しているからなんだが、『痛い』程度で済んでいるのは、この衝撃があくまで本人の筋力で発せられる範囲内だから、衝撃を吸収し切れているからだ。ではAAを装備して、筋力が増幅された状態でこれをやるとどうなるかと言うと…」
レ「ゴー、ロク、シチ(バキッ)、ギャアアアアアア!!??」
ア「…ああなる。パワーアシストスーツで筋力が増幅され、マキナスアーマーで外部からのダメージに強くなっても、肉体内部の耐久力は上がらない。自身が生み出して、増幅された衝撃に肘関節が耐えられなくなるんだ。これはなにも、肘関節だけじゃない」
レ「ぐ…、い、イチ、ニ、サン…」
ア「腰も、」
レ「シ…(ゴキリ)、ノオオオオオ!!」
ア「首だって、」
レ「うぐぐぐ(ゴキョ)、アアアアアアアッ!!!!!」
ア「…ああなる」
レ「………(反応が無い、ただの屍の様だ)」
ア「そういう訳だけど、俺達AA運用資格保持者は勿論これを克服出来ている。
そもそもこういう事が起きる理由だけど、人間はある種の運動を行う時、最初に力を込めたら、後は慣性で体を動かす事が多い。AAはそんな慣性の動きの力も増幅させる。これが、今のレンディみたいな負傷の原因だ。
そこで、AA運用資格保持者は約一年掛かりで、慣性の力を発生させずに自分の筋力だけで随時体を動かす様に、徹底的な肉体改造を行う。これは本来、非常に非効率的な事なので、最初の内は全くと言って良いほど出来ない。俺も、体を痛めない様に動けるようになるまで二週間はかかったよ」
レ「う…ぐ…。(復活した)俺が貰った資料によると、普通はその段階に至るまで平均三ヶ月はかかるという話なんだが」
ア「気にしたら負けだよ。
それで、だ。その後は更に三ヶ月かけて、激しい運動が出来るようにする。更に三ヶ月でAAで増幅された自分の身体能力に慣れる訓練。二ヶ月かけてAA用の武器の慣熟訓練。そして最後に、最終試験として一週間の間、AAを装備したまま日常生活と筋力トレーニングや格闘訓練などの基礎訓練を行う。これを終えて、はじめてAA運用資格が手に入るんだ」
レ「…、えー、俺が入手した情報によると、西暦二五六八年度の本国上級幹部候補生育成学校特殊装備課卒業生の某ARさんは、訓練開始からAA運用資格取得まで四ヶ月程度だったという話ですが」
ア「へえ、凄い人もいたもんだね」
レ「………、Ares Rex」
ア「ん?呼んだ?」
レ「………、いやぁ~?」
ア「さて、今回はこれぐらいにしておこう。…次章からは、俺がお偉いさんか…。頭が痛くなってきた…」
レ「頑張ってくださいよ、最高統括官」
ア「ああ…。でも、ゲートが閉じたって事は、あいつが帰って来れないという事だよな…。うん、少しは心が軽くなってきた」
レ「あいつ?ああ、そういえば彼女が…。いや、これは俺の口から言うべき事では無いな。とりあえず、頑張れ」
ア「?、ああ、頑張るよ」
タッララタッタッタ~、タッタタ~、タラリラ~(エンディング)
Ares…ギリシャ神話の、ゼウスの息子。戦いの神
Rex…ラテン語で、「王」を表す言葉
改めまして、次章、ヤンデレ登場。ようやくラブコメに突入!…出来るか?




