七話 急な誘いは困りもの
あの後、姉さんと冬香と俺の三人で色々話した。その後俺は疲れたから部屋に戻った。特にする事もないんだが。
ふぅ、また暇な時間が来てしまった。何もする事が無い。何をすればいいんだ。…………………………………………………………………………いつの間にか十時半を過ぎてるし。
気付いた頃には眠気が無くなっていた。だから、今は寝たくても寝れない状態になっている。
♪~♪~
不意に携帯が鳴った。
「メールか。誰からだ?……結衣?」
結衣からメールが来た。あまりいい予感はしないがとりあえず見る。
[午後からデートしない?]
……何で?急すぎない?てか、メンドイ。どう返信しよう。[無理]でいいか。
送ってすぐに返って来た。
[何で?]
う~む、何で、か。[メンドイ]
♪~♪~♪~
今度は電話が来た。もちろん結衣だった。
「何でしょう?」
『何でしょうじゃないでしょ!?』
あ、怒ってますね。
『デートに誘われて断る理由がメンドイってないでしょ!?』
「そうか?」
『そうよ』
「そうなのか。じゃあ、何て言えば納得してくれる?」
『普通は何か用事があるとか言うんじゃない?』
「実は午後から用事が……」
『取って付けたように言わないでよ!何もないならデートくらいいいでしょ?』
「あのねぇ、俺だって暇じゃないの」
『じゃあ、どんな用事があるの?』
「そりゃ……」
何もない。
『すぐ出ないんだから何もないのね』
「あのさ、デートするなら前日に言っといてよ。いきなり言われても困るし」
『次からそうするからさ、デートね』
「はぁ、これだけ言っても諦めないから何言っても駄目か」
『永こそ早く諦めて、ね?デートしよ?』
「分かったよ。で、どこに行けばいいの?」
『やった。それじゃあ、一時くらいに私の家の前に来て。居なかったらインターホン押して』
「了解。じゃ」
『よろしくね。じゃね~』
はぁ、デートか。メンドイな~。まぁ、暇だったからいいけど。
いつの間にか十一時近くなってるし。