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勇者酒場  作者: 古太十三


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5/12

5・お風呂

初投稿の習作です。


推敲も重ねていくので随時、変更していく予定です。

基本は細かい修正ですが、今後のストーリーと整合性を持たせるためガラッと変更することもあります。ご了承ください。

特に1.2.3話は変更しがちです。

地名はかなり適当なので変更するかもです。

とりあえずの終わり方はだいたい決まってるので、完走できるよう頑張ります。

星評価やリアクション、感想など頂けると、今後の励みになります。

改めて、よろしくお願いします!

「だ、だ、ダメです。ダメです。そんなうら若き乙女が人前で肌を晒すなど、神のお怒りに触れます」


アイリーンは顔を真っ赤にしながら、ブンブンと首を横に振る。

凄い勢いだが、大丈夫だろうか。

頭がどこかに飛んでいきそうだ。


「女同士なんだから、別にいいじゃあねーか。それに、乙女ってお前…。あと、そんな教義聞いたことねーぞ?…教団のシスターだって、夏場はけっこう薄着だぞ?」


教団の元関係者であるウィリアムがお茶を啜りながら、興味なさそうに指摘する。


アイリーンは真っ赤な顔でウィリアムをキッと睨み付ける。

まるで子猫が人間に向かって、精一杯の威嚇してるようで大変、微笑ましい。

ウィリアムもそんな風に思っているのか、ヘッとバカにしたような半笑いの顔をアイリーンに向ける。


「ッ〜〜〜〜!」

益々、顔を真っ赤にしたアイリーンは言葉にならない声をあげている。


(フン、こんな年相応の顔も出来るのか…人生諦めたような顔して祈ってやがるから、ちったぁ心配したが、まぁ今のところ大丈夫そうか…ま、テュルソスも世話焼きてぇみたいだし任せておくか…)


「おい!ルー!さっさとこいつ連れて風呂いって来い!俺だって風呂に入りてぇんだ。お前いつも、俺が風呂入らないと加齢臭がどうたら文句いうだろ?」


ウィリアムは中年にとっての切実な問題を理由にテュルソスを促す。

テュルソスもそんな中年にサムズアップを返しながら、アイリーンの腕をしっかりホールドしている。

そして、楽しそうにアイリーンを引きずりながら、ズンズンと店の奥に進んでいく。

あの小さな体のどこにあのようなパワーがあるか甚だ疑問だが、そのまま奥の扉の先に消えていった。


「た、助けてーー…」


アイリーンの虚しい助命の声と共に…


「フン。騒がしくなったもんだ…」


ウィリアムは彼女たちの後ろ姿を眺めながら、茶を啜る。

そして、意識を手放し、深く思考を始めるのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「キャーー」


風呂場の脱衣場で、アイリーンはバンザーイとテュルソスに無理やり衣服を剥ぎ取られている。

この旅装束も上等なものだが、だいぶ使い込んだのだろう。

所々にほつれがある。直した形跡もあるが、かなり下手くそだ…

洗った後にしっかりと修繕しよう。などと考えながらテュルソスはテキパキとアイリーンをひん剥いていく。

アイリーンを全裸にした後、自分も一瞬で同じ姿になる。

そして、彼女の腕を掴み、またズンズンと浴場に進んでいく。

この間、30秒もかかっていない。神業である。


勇者酒場の風呂場は一般家庭の風呂と比べるとかなり大きい。

しかも温泉である。

泉質はキリキズ、ウチミ、リウマチ、冷え性、睡眠不足、高コレステロール、高血圧、糖尿病、しかも美容効果まである優れたものだ。

実はこの酒場、もともとは小規模な温泉宿屋だったものを酒場に改装している。

風呂場や客室の一部はそのまま使用していた。

浴場も5.6人くらいなら同時に使える程の大きさがあった。

あの大男も入るのだ。

このくらい大きさがないと無理だろう。

ウィリアムが20年近く前にこの物件を決めた理由のひとつでもあった。


カッポーーン


どこからかそんな音が聞こえてきそうな、広めの浴場。


「ここに座って」


テュルソスがアイリーンに声をかける。

すでにアイリーンは借りてきた猫より大人しい。

まずアイリーンを湯船の前に座らせ、ザバーと頭から湯を浴びせる。

熱かったのか、ヒッと彼女は短い悲鳴をあげたが、そんなことはお構い無しに2回、3回とお湯を浴びせ続ける。

アイリーンも既に諦めたのか、ギュと目を瞑り、無言でお湯をかけられ続けていた。

テュルソスはアイリーンに充分お湯を浴びせて満足したのか、今度はタオルに石鹸をつけてゴシゴシとアイリーンの背中を流し始めた。

そこで、アイリーンは呆然自失状態から再起動したらしい。


「せ、背中以外は!背中以外は自分でやります!」


と、慌ててテュルソスからタオルを奪い取ろうとする。

テュルソスは全身流してやろうと思っていたが、あまりに拒絶するので、まぁいいか。と思い、アイリーンにタオルを渡す。

そして、自分はアイリーンの横にちょこんと座り、自分にお湯を掛け始めた。

アイリーンはあまりの恥ずかしさの為か、目を瞑りながら必死に身体を擦っている。

しかし、少し気になったのか、チラリと薄目を開けて隣りに座るテュルソスを見やる。


テュルソスは齢のころはおそらくアイリーンより2.3歳ほど下だろう。

背の丈はアイリーンより頭1つほど小さい。

幼い印象はあるが、それなりに整った顔立ちだ。

まず特徴的なのは、その目であろう。

常に眠たそうに瞼が半分落ちている。

抑揚が少なく、間延びした独特な話し方と相まって本当に眠そうである。

そして、その眠そうな瞼の奥の瞳を見ると大変珍しい赤とも紫とも見える不思議な色をしていた。


もう1つ特徴的はその頭髪だろう。

色はこの国に最も多い金色なのだか、毛量がとにかく多い。

髪質も天然パーマなのかモコモコしている。

それが彼女の腰近くまで伸びているので、最初は毛玉が動いているようにしか見えなかった。

酒場の営業中はさすがに邪魔なのか、うしろで纏めているが、それでも毛玉だった。

それに表情と頭髪で羊にどことなく似ているな。とアイリーンは思っていた。

最初からあまり人見知りせず、接することが出来たのは昔から家族同然だった羊たちを思い出したからなのかもしれない。


テュルソスのキャライメージは羊でした。

キャライメージはメダ◯ストの羊っぽい子をもっとモコモコした感じです。

あと、ある食文化研究サークルの羊っぽい子。某マンガの◯コッパーで、ファンタジー的にこちらが1番近いかも。

ウィリアム程ではありませんが、結構明確なキャライメージあります。

お風呂回まだ続きます♫

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