恋心を猫に隠して
例えばボクの絵を褒めてくれた同級生の女子
嬉しかったこの気持ち、これは恋?
たった1枚の猫の絵が宝物に見えた
あれからというもの
絵を描くことが好きになったよ
見せたくって
魅せたくって
手に鉛筆の隈をいっぱいつくって
参考書まで買った
君のリアクションが見たかったから
絵を眺める横顔が好きだから
「素敵な猫ね」
優しい目を長いまつ毛が隠してる
何を思っているのかわからない
神秘的でドキドキする瞬間
見惚れていたらあっという間に下校の時間
一緒に帰る勇気がなく、思い出すのはあの優しい瞳
少しでも、ほんの少しでも
ボクの絵は彼女の心に響いているだろうか?
いつか、この気持ちが届きますように
きっとボクはそのために描き続ける
君の好きな猫を、ずっとずっと、描き続ける
猫、飼ったことないけど……、