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僕の夜明け

作者: タスキタス

資格の勉強や就活に生かすアピールポイントを作成することもしていない大学生の僕でも夜眠れないときがある。一日に満足することができていないもしくは明日への不安からである。


自分のしたいことは何だろうか、どれだけ考えても答えが出るわけがない。答えを出せるほど経験も挑戦もしていないのだから。自分の将来のことを考えると不安になってしまう。このまま、何もできずに年だけ積み重ねて中身のない人間になってしまうのではなかろうか。塵も積もれば山となるというが中身のない年を重ねたところでごみの山だ。自分の将来を真剣に考え向き合えば不安になり疲れてしまう。こんな現状から目を背けて今の自分が楽しいが自分の将来には何も役に立たない娯楽に時間を費やしている。ゲームやアニメ鑑賞やネットサーフィンなどである。ゲームやアニメ鑑賞という行為が全くの無駄な行為であると言いているわけではない。ゲームやアニメにも一生懸命になり人生をかけて作成、挑戦している人たちがいることも理解している。そのような人たちはそれが自分の一番楽しく、情熱を注ぐことができる行為なのだから善い選択をしていると僕は思う。それに対して僕のゲームやアニメに対する行為の目的は時間つぶし、不安から逃げているだけである。こんな僕はどうすればよいのだろうか。


人生に無意味なことはないと考えていた。どのようなことでも経験したこと取り組んだことはいつか自分の役に立つのだと考えていた。しかし、今、僕が過ごしている生活は意味がないのではないだろうか。家にいても大した学びもせずに将来の役に立つようなことをほとんどせずに生活しているではないか。スマートフォンに依存した人生を過ごしているではないか。毎日朝起きたらスマホをいじり、食事中もいじり、常に右手に持っているではないか。こんな生活に意味があり自分の成長につながっているのだろうか。


どうしようもない大学生の僕でも夢はある、いや、あったというべきか現状はまだはっきりしない。終わったのかはわからないが確実に言えることは夢を持ったことがあるということだ。大学生になる前は夢を持ったことがなかった。だから、夢を持った時は楽しかった。夢を持つきっかけというのは突然やってくるものだと理解した。今まで目標がなくなんとなくで生きていた僕にはっきりとした目標ができ、これからどのようなプランで生きていくのか夢が叶ったシナリオを何度も頭の中で描いていた。目標があることによって些細な悩みは気にしなくなり生き生きと生活をすることができていた。余裕のなる人間になることができていたと思う。しかし、それは長くは続かなかった。自分の考えていたシナリオが崩壊をはじめ気づいたらそれが本当に自分の夢でありやりたいことなのかわからなくなっていた。今まで夢に向かって歩み続けていた足が止まり先が見えなくなってしまった。こんな現状の僕はこれからどうすればよいのだろうか。


この喪失感は夢が叶わなったことからではなく夢がわからなくなり目標がなくなったことによるものである。夢をかなえるということよりも夢を持つこと目標を立てそれに向かって努力することのほうが重要なのであると気づいた。人間は未来を読む力、想像する力は弱く不正確であり過去の経験によって行動する存在なのだと考えている。未来を見る力が弱いがゆえに人生という長い道を歩くときに迷い、方向転換が発生する。考えも変化を続けるだから目標をもって迷わないようにする必要がある。夢、目標は太陽である。

夢に手をかざしてしまい暗闇になってしまった僕

闇に飲まれている僕の夜明けは来るのだろうか。

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― 新着の感想 ―
夢とか目標が突然出来るのが分かってるのなら、そんなに考え過ぎなくても良いんじゃないですか? 何も知らない第三者の意見ですが、今が楽しいって感じるなら十分幸せだと思いますよ。他人と比べるとかでもなく、人…
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