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春巻き

作者: 葉沢敬一

毎週日曜日午後11時にショートショート1、2編投稿中。

Kindle Unlimitedでショートショート集を出版中(葉沢敬一で検索)

さて、今日の夕食は中華料理にした。冷凍食品の春巻きを解凍し、熱々の奴を取り上げると一口囓る。あれ? 何の味もしないぞ。そして不思議な食感。なんていうか、まあ、コオロギでも食べている食感で……ぺっと吐き出したら、チャバネゴキブリの足が出てて、真っ青になった。


 全部吐き出して、口を濯ぐ。春巻きをバラしてみるとゴキブリが丸のまま入っていて、それをスマホで撮影してSNSへ上げる。ゴミ箱から包装紙を取り出すと、お客様窓口へ電凸。


 電話は繋がらなかった。よく見ると、日本語が変。どこの国で作られたのか。スーパーで買った冷食のはずだが、そういえば買った覚えがない。いつの間にか冷蔵庫に入っていた。


 入手経路が不明。


 苦情をどこにねじ込んで良いのかわからない。そもそも、どこから入手したのか。買ったのかどうかすらわからない。包装紙の説明をつらつら眺めていると「……餌に最適……」という文言が読み取れた。


 もしかして、人間の食事じゃ無くて、ペットの餌? そんな物をどこから買ったのか?

 私は気分悪く思いながら、八つ当たり先を探した。一人暮らしなので同居人も居なければ、ペットも飼ってない。


 この春巻きも買った覚えがない。冷凍庫の奥にあったので取りだして調理したのだ。

 袋の中をよく見ると、名刺大のメッセージカードが入っていた。


――メリークリスマス!!!


 クソっ、サンタの仕業か。

 待て待て、サンタがいないのを知ったのは9歳の時だろう。


 昨年、家に上げた悪戯好きの友人の事を想いだした。奴ならやりかねんが証拠がない。

 言うと喜びそうなので知らんぷりをしておこうと決心した。

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