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勇者を名のる剣聖の弟子  作者: るふと
第八章 上級剣士
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283話 魔物と水着

 シアとヒナ、それに俺の三人は海中から生えてきた触手の様な物に捕まり、動けなくなってしまった。


 俺の目の前で触手に手足を掴まれ大の字で動けなくなっているシアとヒナに新たな触手が迫る。


「ああん!どうして胸とお尻ばっかり撫でまわすんですか!」


「やだ!股の間に入って来ないで下さい!」




 ・・・触手が必要にシアとヒナの胸や下腹部ばかり集中して撫でまわしていた。


 その触手は明らかに二人の水着を狙っている。

 身に付けている物を全て剝ぎ取るつもりか?



 

 しかし、手足を拘束されて動けなくなったといっても、俺達三人は魔法が使える。

 魔法で触手を切断して脱出すればいいのだ。


 俺は魔法を使おうと意識を集中しようとした。


 だが、その時、触手が俺の股間を思いっきり擦っていったのだ!


「うおう!」


 その刺激を受けて、思わず集中が解けてしまった。


 更に、触手が股間やわき腹など、刺激に弱い箇所を執拗に撫でまわしてくる。




 ・・・これじゃ集中できねえ。




 どうやらシアやヒナも同様に魔法を使おうとしているが、体を刺激されて集中できない様だった。




 ・・・まずい・・・このままだと・・・




 予想通り、触手が水着と肌の隙間に侵入しようと、執拗に迫って来る。


 しかし、上手く隙間にはい入り込めない様で、滑った触手が股間や尻を擦っていくのだ。


 それでさっきからやたらと水着の上から股間を擦られているみたいなのだ。




 シアとヒナも、まだ水着を脱がされていない様で、俺と同様に、水着の隙間に入り損なった触手に、股間や胸を擦られまくっていた。




「あああああん!もう勘弁してください!なんだか変な気持ちになってしまいます!」


「そこに触っていいのはゲンさまだけです!あっ!・・・だめっ!・・・んっ!・・・ちょっと気持ちいい・・・」




 ・・・二人共少しおかしなモードに入り始めていた。




 それにしても少し妙だな・・・


 これだけ触手が執拗に水着の下に入り込もうとしているのに、一向に入ってこれないのはどういう事だ?


 いつもならとっくにみんな全裸にさせられているところだ。




 ・・・いや、別にシアとヒナの裸が見たいって言ってる訳じゃねえからな。




「シア、この水着は何かあるのか?」


 師匠が用意してくれたという水着だ。

 何か普通じゃない仕掛けがあってもおかしくは無い。


「この水着は・・・あんっ!・・・ただの水着じゃなくて・・・んんっ!・・・附加装備だそうです・・・・やんっ!」


 やっぱりそうか。


「どんな能力があるんだ?」


「水中での戦闘を・・・ひゃあ!・・・想定して・・・はうんっ!・・・露出部分にも高い防御力が・・・あああああんっ!・・・それに・・・ああんっ!・・・この水着は・・・あん!あん!あん!あん!あん!あん!・・・・・・」


 触手がシアの水着に激しい猛攻を始めた様だ。

 シアはしゃべる隙を与えてもらえなくなった。


「続きはわたしが説明します!・・・くふぅん!・・・この水着は・・・はぁん!・・・着ている人が・・・・あふん!・・・自分で脱ごうとしないと・・・ひぃん!・・・簡単には脱げない様に・・・・・・あっ!・・・あっ!あっ!あっ!あっ!・・・・・・・」


 ヒナもしゃべる隙が無くなってしまった。


 しかしこれで納得がいった。


 触手がいくら水着を脱がそうとしても、着ている本人でなければ脱がす事が出来ないのだ。

 それに触手の動きが激しくなって来ても痛覚は反応せず、触覚だけがあるのも附加装備と同じだ。




 ・・・ただ、生地が薄いため、触覚が素肌を直に触られている様な感覚に感じてしまうのだ。


 だから、敏感な部分は直接触られた時と同じように感じてしまうのだ。




 そして俺はこの水着のもう一つの能力に気が付いてしまった。




 この水着は体形の変化に合わせて伸縮し、常に肌にフィットするようにできているのだ。



 そう、ジオの胸にピッタリフィットしていたのは、師匠がジオの胸の増量を予見していたのではなく、水着がジオの体形に合わせてくれていたのだ。




 ・・・何故その事に気が付いたかと言うと・・・俺の水着は、俺の股間の著しい形状の変化にも追従し、見事にその形にフィットしていたのだ!


 今俺の下半身からは水着に覆い隠されたそれが・・・細部に至るまで忠実にその形を誇示してそそり立っていた。


 シアとヒナの二人も、胸に度重なる刺激を受け続けたために、乳首が明らかに普段よりとんがって来ていたのだ!


 しかもそれだけではない・・・シアとヒナは、先ほどより更に足を開かされ、大の字というより既にM字体形にさせられていたのだが、案の定、触手に執拗に局部を刺激され、大きく開かされたその足の間の僅かな面積の水着の形状は・・・その部分のかわいらしいデリケートな形状まで緻密に表現してしまっていたのだった・・・


 それが目に入っているせいで、俺の下半身のそれは・・・更にサイズと硬さを増してしまっているのだった。




 ・・・・ていうか、これじゃあ裸でいるのと何ら変わらないんじゃないのか?

 水着としての機能を既に果たさなくなっているのでは?





 ・・・・・師匠・・・一体何の目的でこんな水着を作ったんだ?


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