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勇者を名のる剣聖の弟子  作者: るふと
第八章 上級剣士
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275話 二人の真相

 浴場に入った俺とシアは、ヒナたちに見つからない様に身を潜めながら二人を探した。


 まずは洗い場の様子を見に行ったが、洗い場に二人はいなかったので、洗い場の仕切りの陰に隠れてヒナたちの姿を探した。


「ゲン、もう少し詰めて下さい。これでは見つかってしまいます」


 シアが俺に体を摺り寄せてきた。

 シアの体が俺に密着し、タオル越しにシアの柔らかい体の感触と体温を感じる。

 そして鼻先にあるシアの髪から甘い香りが漂ってくる。


「シア、くっつき過ぎだぞ」


「これくらいしないと向こうから見えてしまいますよ」


 シアは更に体を押し付けてきた。


 シアの尻が俺の腹部に押し当てられる。

 相変わらずの、この世のものとは思えぬ柔らかい感触に、俺の股間は反応しそうになっていた。


 まずい!このまま大きくなってはシアの尻に当たってしまう!


 俺は必死に平常心を保とうと無心になるよう心掛けた。




 すると湯船の方からぴちゃぴちゃという水音と共に声が聞こえてきた。




「んっ!んっ!んっ!んっ!」


「うっ、うっ、うっ、うっ」




 これは!・・・ヒナと領主の喘ぎ声だ!


 まさか、湯船の中で行為に至っているのか?



 ついそんな光景を想像してしまった俺の股間は、一気に膨張を始めた。


 ・・・これではシアに当たっちまう!




「見つけました!向こうです!」


 だが絶妙のタイミングでシアが前に身を乗り出したおかげで、間一髪で俺の先端がシアの尻に当たるのを回避できた。


 シアと共に洗い場の仕切りからそっと頭を出して覗くと・・・


 湯煙ではっきりとは見えないが、どうやら湯船の浅い部分で仰向けに寝ている領主の上にヒナが跨っているように見えた。

 その体勢でヒナが体を激しく上下に動かしているのだ!


 まさかとは思ったが・・・本当に関係を持っていたのか!


 俺は動揺を隠せなかった。




「良く見えないので近くに行きますよ!ゲン」


 ショックで思考が固まっていた俺にシアが声をかけた。


 この先は、洗い場の仕切りが低いので、四つん這いにならないと体が隠せない。

 シアは四つん這いになり、頭を低くして前進を始めた。

 俺も同じ体勢でその後に続く。


 しかしこの状況もやばかった。


 俺の目の前には、かろうじてバスタオルで隠れてはいるものの、シアの尻がすぐ鼻先まで迫っているのだ!

 肝心なところがバスタオルの裾からギリギリ見えるか見えないかといったきわどい状況だ。


 当然、俺の股間は、さっきからかなりやばいとこまで肥大してしまっている。

 俺はタオルがはじけ飛ぶ前にタオルをめくってそれを開放してやった。


 つまり今の俺は、四つん這いのシアの尻のすぐ後ろで、同じく四つん這いで股間から肥大した男のシンボルを突き出しているという、傍から見たらかなり危ない奴に見える状況にあるのだ。


 今の姿を誰かに見られたら、絶対に言い逃れ出来ない状況だ。




「いました!」


 その時、シアがそう言って目の前で突然止まり、すかさず後ろに下がったのだ!


 自分の股間を気にしていたため一瞬反応の遅れた俺は、顔を上げた瞬間、突然目の前が真っ暗になり、何か柔らかいものの中に思いっきり顔を突っ込んでしまった!


「ひゃん!」


 そして一瞬、俺の唇に、何か柔らかい感触の物が触れた気がしたのだ。

 そう、例えるなら、まるでシアの唇の様な感触だ。


「うおっ!」


 俺は慌てて後ずさり、柔らかい何かから顔を離して視界を確保した。


「ゲン!びっくりしました」


「すまんシア」


 四つん這いで頭を低くした体勢のシアが真っ赤になった顔で振り返っていた。


 そう、俺が顔を突っ込んだのは・・・まさにシアの尻だったのだ!

 

 そして腰を突き出して上体を低くした体勢のせいでシアのバスタオルは裾がずり上がって・・・尻の穴が見えそうなところまで露出してしまっていたのだ!




 ・・・つまり、さっき俺の唇に触れた、シアの唇とそっくりな感触は・・・・・




「今、人の声がしませんでしたか?」




 ヒナの声だ!


 ・・・まずい、気付かれた。


 俺とシアは息を潜めて気配を殺した。




「いや、特に何もきこえなかったが?」


「そうですか?ではわたしの気のせいですね、だいぶいい感じになってきたところなのでこのまま続きをやりましょう!」


「ああ、わたしも最高にいい気分だ。続きを頼む」


「はい!任せてください!」




 そうして二人の会話の後、再び水音と喘ぎ声が聞こえ始めたのだ。




「ゲン・・・これはもう、間違い無いと思いますが、どうしますか?もっと近くにいって確かめますか?」


 湯煙ではっきりとは見えないがおそらく二人はそう言う行為をしている最中に間違いない。


 俺は、口惜しさと悲しさが混ざった複雑な心境になっていた。


 あれだけ俺の事が好きだと言ってくれていたヒナが、他の男と楽しそうに体を重ねているのだ。


 俺だけがヒナに愛されているという絶対の自信を持っていた。

 だが実際にはそうでは無かったのだ。

 ヒナにとっては好意を持っている男性の一人にすぎなかったのだ。

 シアとの事を棚に上げてこんな事を言える立場ではないのだが、それでもヒナが俺に隠れて他の男と関係を持っていた事がショックでならなかった。


「ゲン、気持ちは分かりますがこうしていても仕方ないので戻りましょう。後ろに下がってください」


「ああ・・・」


 考え事をしていた俺は、シアの言葉に対して生返事を返していた。


 そして再び、ヒナが何を考えているのか考え込んでしまった。




「むぐっ!」




 ぼーっとしていた俺の顔に、再び柔らかいものが押し付けられたのだった。




「うわっ!」


 柔らかい何かが顔いっぱいに押し付けられて息が出来なくなった俺は、慌ててそれを掴んで顔から引きはがした。


「やんっ!何するんですか!」


 そう、俺の顔の前にある柔らかいものと言ったら、当然それはさっきと同じでシアの尻だった・・・

 そして俺が掴んで引きはがしたものは・・・シアが体に巻いていたバスタオルだったのだ!

 それを引きはがしたため・・・目の前には白くてかわいらしいシアの尻がむき出しになっていたのだった!


「うわっ!すまん!」


 俺はシアの尻から顔を離そうと咄嗟にシアの腰に手を当てて突き放し、体を起こした。




「こんなところで何をしてるんですか!」




 そんな時に、背後からヒナの声がしたのだった。


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