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儚い現実
――――「はぁ…」思わずため息が出た。
それもそうだろう、家に引きこもって何年経っただろう。
今はただひたすらにゲームをして時間を無駄にしてるだけ。
最近では、ぼーっとしている時間の方が長い。
「もういっそ死んでしまおうか」
今日で何回目の言葉だったか、それでも死んでいない、私が弱い証拠だ。
いつも通りそんな下らないことを考えていると声が聞こえた。
「如月真人聴こえますか?」
「え?」
「どうかこちらの世界へ」
「だ、だれなんだ?」
「いいから!はやく!」その言葉を最後に光に包まれた。