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16話 封印と占い師

初めて定時更新ができませんでした。

申し訳ありません。

毎日20時にあげられるように頑張ります。


ケルザの自室を出た俺、カシア、レティナ、レイナ。

ケルザを追いかけついて行く。


「これからどうするんですか?」


歩きながら問う俺。


「まずは状況の確認からだ。」


そういうケルザ。

だが、方向は城の出口とは反対側だ。


「出口は反対側ですよ?」


「わかっておるわ。」


ケルザの顔にも余裕がない。

少し歩くと大きなドアがあった。

ケルザがそのドアの中に入る。


俺たちもついて行く。


部屋は円形の丸い部屋。

少し広いがそんなに大きすぎない部屋だ。

ベッドなどもあるので誰かの部屋のようにも見える。

だが、あまりにも荷物が少ない。


周りを物色するように見渡すと、そこには1人の年配の女性がいた。

ケルザは部屋に入るや否や、その女性に話しかけた。


「どうなっている?」


「どうなっているもこうなっているもありゃせんわ。まずは、ベヒーモスを封じていた一つ目が何者かに破壊されてる。二つ目ももう破られた後じゃわい。あと3枚が破られたらこの国も終わりじゃわい。」


ケルザが話しかけたおばあさんはかなり元気に答えていた。


「すみません。」


俺が話しかけるとおばあさんがこちらを見る。


「ありゃ。誰じゃい、こやつは。」


「大叔母様、レビュナの『黒破』アシナ様です。そのほかにレビュナのカシア様、レティナ様もいらっしゃいます。」


レイナがそう答える。

つまり、この人は、レイナの祖父母どちらかの姉妹ということだ。


「ありゃ。そうかいそうかい。」


大叔母さんが答える。


「初めまして、アシナです。さて、ケルザ王。現在の状況を教えてほしいのですが。」


「分かった。説明しよう。まずはこの国にとらえているベヒーモスという魔物は知っているか?」


「知っています。、過去勇者のパーティが封印したことも知っています。」


「なら話は早いな。そのベヒーモスは勇者パーティが命がけで、封印した魔物だ。封印は5重の封印で一つ一つが強固なものだ。」


つまり。そのうちの2枚が破られており、あと3枚があるということだ。


「だが、一番強い封印が1枚目のものなのだ。つまり1枚目が破られるということはいずれ残りの4枚も破られるということだ。」


「なるほど。時間の問題なんですね。」


「あぁ。叔母よ。残りの3枚が破られるまであとどれくらいだ?」


「このペースだと早くて3時間半といったところじゃな。」


大叔母が答えた。


「3時間半か。すぐに討伐隊を組まねばならないな。」


そういうとケルザが部屋をでようとする。

その背中には覚悟が読み取れた。

それを俺が後ろから声をかけ、静止する。


「教えてください。兵を集めて勝算はあるんですか?」


「ないな。間違いなく、全滅するだろう。だがこの国の人たちを1人でも多く逃がすことができるかもしれん。」


やっぱりだ。ケルザは最前線に立ち、命を懸けるつもりのようだ。


「もう一つ。結界の状況がわかるのはなんでですか?」


現地にいってみているわけでもないし、何か電話があるわけでもない。

そのような状態なのに、どうやって確認しているのか疑問に思ったのだ。

情報が間違っていたら困るからな。

そう思って聞いてみたらケルザではなく後ろの大叔母から連絡がきた。


「これを見よ。」


そういって取り出したのは水晶だ。

そこには見えない壁に向かって体当たりするベヒーモスの姿が見えた。


「そういうことか。」


俺がそうつぶやくと大叔母がニヤリと笑う。


「お前さんは聡いのう。」


「つまり、この水晶で監視していたということでしょう?」


「正解じゃ。正しくは、遠見の水晶というスキルで、占い師が物探しをするときに使うものなんじゃがね。」


大叔母の発言に首を縦にふるケルザ。

占い師か。初めて聞いた。ソネストアにも存在しない職業だ。


「なるほどな。それで状況がわかったんですね。」


「あぁ。それで残りの封印が解かれるまではあと3時間30分。すぐにでも向かわねばならない。片道3時間はかかるからな。」


そういうとケルザは俺たちを置いて歩き出してしまった。


「私も情報の整理や必要であれば我が国への避難もできるようにします。」


そういいながらカシアがケルザを追いかける。

レティナも護衛としてすぐについて行く。


残ったのは俺とレイナと大叔母だ。


「さてどうするかねぇ。」


そういいながらこちらを見てくる。大叔母。


「どうするとはどういう意味ですか?」


試されるような目で見られる俺は聞き返す。


「いや、何。私は占い師じゃ。そこにはこう答えが出ておる。『黒き死神が凶悪な魔物を刈り取る。さすれば民は救われる』とな。黒いローブに大きな鎌。偶然じゃあるまいて。」


そういうとこちらを笑顔でみてくる。

横を見るとレイナは驚きの顔をしていた。


さすがに他国でも死神召喚の話は知っているのかもしれない。


俺は硬直しているレイナの頭をポンポンと2回たたくと敬語から崩して言う。


「はぁ…。決まっているだろ?俺はこのためにここにいるんだ。」


「分かったわい。ならこれを持っていけい。」


そういうと、大叔母が何か大きなお守り袋のようなものを手渡してきた。


「これは?」


「ベヒーモスは戦闘時になると爪や牙に毒を出してくる。これはそのお守りじゃよ。また、それをもって騎士に頼めば一番早い馬くらいなら貸してくれるじゃろうて。」


ベヒーモスは、体に毒を持っているのか。一つ勉強になった。

また、これをもっていけば早い馬も貸してもらえるらしい。


「そうか。ありがとう。」


そういうとすぐに走り出す。俺。


後ろからレイナの真っすぐ行くと出口ですという声が聞こえる。

俺は何も気にせずに真っすぐ走った。



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