閑話9 汚れた手
閑話2で設定説明しているキャラ達のストーリーフォローを閑話で行います。
今回はゼミアのお話です。
閑話は暗いお話が続きます。
本編に影響はないため、読み飛ばしていただいても問題ありません。
目を覚ます。暗い部屋。
私以外にも10人くらいが雑魚寝をしている。
私は、ゼミア。
両親が奴隷だったので生まれたときから奴隷だった。
私の名前を誰がつけたかも知らない。
4歳になったころには、私はすでに奴隷として買われていた。
私の仕事はとある貴族の娘を守るボディガードだ。
本来、ボディガードとして屈強な男たちが守るべきだが、
明らかな要人に見えてしまうのは避けるべきという方針で、
私達がボディガードとして仕込まれることになった。
私以外にも10人ほど全員が年齢同じくらいの子供だった。
全員、お嬢様のボディガードとなるべく、教育されていた。
礼儀作法や炊事、洗濯、掃除などの家事、
戦闘技術や応急処置から始まり、暗殺技術、戦闘技術、監視技術、追跡技術等覚えられることは何でも覚えさせられた。
幸い、お嬢様のボディーガードとして雇われたものの人数は多かったため、
お嬢様の横に立つ2人と、その他学ぶものという形ができていたので、
みっちりしごかれる日はしごかれたし、
お嬢様と出かけるときは友達のようにふるまっていた。
おかげで私は10歳のころには、なんでもできた。
お嬢様を狙うものがいたらお嬢様に気づかれないように席を外し、消す。
そして何食わぬ顔で自席に戻るのだ。
お嬢様を追いかけてきているものがいたら、お嬢様の視界に入らないようにくぎを刺す。
私達はお嬢様の影だった。
だが、そんな生活にも終わりはくる。
あっけなく、その貴族は国を追われた。
私はまた奴隷として奴隷商に戻る。
だが私は学びすぎたのだろう。
できることが多すぎるのだ。
とうとう私の買い手が現れなくなってしまった。
私を雇うくらいならば、戦闘系職業を持っている屈強な男を連れているほうが、
ボディーガードとしての圧もあるし当然だろう。
私をメイドとして雇うのであれば、メイドができる人を4~5人雇ったほうがいいだろう。
そんなある日私を買いたいという人が現れた。
かなりたくさんの人を買うようだ。
しかも私をメイドとして雇うとのこと。
私の手は血に染まりすぎている。
そんなものがメイドとして働くのはいかがなものか。
私の作る料理は食べれるのか。
私が洗った布団で寝れるのか。
私が掃除した部屋に寝れるのだろうか。
だが、私はご主人様が望む世界を作り上げるだけ。
ご主人様の指示が私のやること。
新しく私を購入した新しいご主人様は迷い人。
私も初めて見た。
そんなご主人様は私の何倍も強い。
私のカンがそう告げている。
彼の職業に秘密があるのだろう。
彼は王族とも知り合いのようだ。
私は彼に興味を持った。
私はいいひとに買ってもらえたと思う。
私は彼の手足となり、この世界を見ていきたいと思う。
カンナについては、どんなキャラかはお話済みですので、閑話でフォローしません。
パラは今後の閑話で挟んでいきたいと思います。
ロゼ、ミゼリ、コア、ランセの4人は少しストーリーと絡ませたいので、
3章の閑話で物語を描きます。
そのため次回から3章本編に入ります。




