地上に降りた最後の天使
少し青いクリアブルーの背景に
初めて ガブリエルの顔を観た日から
数日が過ぎたある日
私は ただ数日前の続きを観る為に
瞼を閉じ ガブリエルに向け
脳内から 数日前と同じ様に語りかけた
数秒を過ぎた当たりから
また同じ様な背景色が浮かび上がり
遥か遠くに 人の姿らしき姿が
浮いているように観えた
その人の姿は どうやら服を着ているらしく
首元から足首まで1枚の服のようで
色は2色に分かれ
首元を中心に足首まで 朱色というのか
茶褐色と言うべきだろうか
そんな色の1色が
首元から始まり身体の中心から 左右の裾に拡がり
腰の辺りでも左右に細く分かれていた
十字架を思い浮かべてもらえれば分かりやすいだろうか
首元からの1色以外の 肩等
他の部位の服の色は灰色
若しくはシルバーに近かったように想う
そのような服の色を着た姿に
あの白い羽を落としたのは
存在を知らせる為だったのかと
脳内からガブリエルに向け 問いかけると
よく有る ラップ現象のように
バキッと言う音が 東の方角の部屋の片隅に響く
現実には姿を観せることが出来ないから
こうして瞼の裏に現れたのかと聞くと
また東の方角からバキッと言う音が響いた
漸く 白い羽の持ち主であるガブリエルを
瞼の裏に 全体像まで観ることが出来たのだが
その日を最後に姿を観ることがなくなったのだが
なぜガブリエルが瞼の裏に現れたのか
何かを 私に伝えるためなのか
何か 今後起こりうる事実を描き残せと
代筆させる為に 私を選んだのかは
今はまだ謎である