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第1章 新時代の幕開け

プロローグ

 俺の名前は剣響也つるぎきょうや数ヶ月前までごく普通の地球人だった。この世には宇宙人、UMAぐらいはいるかもと思っていたが、[パラレルワールド]いわゆる平行世界が実在する事には驚いた。そこには、あらゆる文明が発達している世界や妖精や獣人がいるのがあたりまえの世界もあった。そのことに気づいたのは西暦2045年のことだった。


第1章 新時代の幕開け


 俺は放課後、委員会の仕事が終わり見たい特番があり急いで下駄箱に向かっていた。


力リッ、力リッ・・・・・・


「ん、何か変な音がしなかったか」



気のせいか、こうしちゃいられない急がないと・・・・・・


ガサガサ、ドサッ・・・・・・


気のせいじゃない。なんか聞こえる。図書館の方だ。いてもたってもいられず向かってみた。

図書館の前に立ってドアをそ~と開けてみた。

 すると、幾何学模様のようなものが目に入ってきた。


(あれは、マンガやゲームにでてくる魔法陣みたいだな。まさか現実じゃないよな。ゆめでもみてるのか・・・・・・ ん?誰かいる)


「あとは、ここを書けば終わるわね。この後は早くあの人を見つけにいかないと・・・」


そっと様子を見てみると全身茶色いフードを被っている人が何かを書いている光景だった。


(声からするに女か・・・・・・)


そのとき、ガタッと物音を立ててしまった。


「ヤバッ」


「誰!? あなたはまさか・・・・・・」


そのとき、白い光が部屋全体を包んだ。


「まぶしい」


とっさに手で目をおおていたら光がやんだ。目を開けてみるとさっきまであった人どころか魔法陣もなかった。


「なんだ、今までのは夢だったのか・・・・・・げ、もう6時じゃねえか。急がないと特番にまにあわない」


俺はこうしちゃいられないと一目散に家に向かって走り出した。



 その頃、夕日が入ってくる図書館では一つの人影があった。


「見つけた。見つけたわ。まさかこんなに早く見つかるなんて・・・・・・ 集中するあまり人の気配に気づかないで見られたときは焦ったけどこれも運命ってことかもしれないわね。響也・・・・・・」



 その日の夜、俺は不思議な夢をみった。燃えさかる町の中で紅い髪の少女と一緒に空に浮いている人影を見ていた。すると、少女と人影は何かを言い合っているようだった。


「まさか、もうここが嗅ぎつけられるなんて」

「その男をあの場所に行かせるわけにはいかないのでね。あいつに会わせると我々の計画が狂うから悪いが、おまえ諸共そいつを殺すことにする。 ・・・・・・それに、そいつを殺せれば、あいつも消滅することになる。一石二鳥とはこういうことを言うんだろうな」

「仕方無い。予定より早いけどやられるよりはましだわ」

 そう言って、少女は振り向いて俺に言った。

「お願い!私を使って、響也」

「分かった。いくぞ※※※※※※」

なんだ。なんて言ったんだ。と、気づいたら自分の部屋だった。

「なんだ。夢か・・・・・・ それにしてもあれはなんだったんだ。燃えさかる町に俺のほかに二人の人がいた。敵対してるようだったけど、紅い髪の少女は俺の名前を知ってたようだし・・・・・・ あのとき最後に俺は何て言ったんだ・・・・・・」

 ま、気にしてもしょうがないと町に出かけることにした。


 ◆


商店街についたから本屋にでもいくか。マンガの発売日だし・・・・・・ と思って歩いていると変な視線を感じるような気がした。

 なんだ、もしかしてつけられてる・・・・・・ 人混みの中に隠れるかと走りビルの陰から様子を伺うことにした。

 しばらくすると、あきらかに挙動不信な人影を捉えた。

「あいつは、昨日見たフードの奴!? 見間違いじゃなかったのか・・・・・・」

 考え込んでいると、いつのまにかいなくなっていた。

 しまった。どこにいったんだ。

「見つけたわ」

「!?」

 ドキッ! として後ろに振り向くとフードを被っている人物がいた。

 いつのまに・・・・・・・ まるで気配が感じなかった。

 動揺を悟られないように俺は聞いた。

「君は何者だ。なぜ後をつけていた」

「それを説明する前にこれ脱ぐわね」

 そう言って脱いだらそこには、真っ赤な長い髪に全身燃えるようなドレスを着た少女が立っていた。

「ふぅ! 暑かった」

 じゃぁ、最初から着なければいいのに・・・・・・

 俺の考えていることがわかったのか、少女は口もとに指をあて、首を傾げながら、

「この方が、雰囲気がでるじゃない」

だめだこれは、関わるのはよそう。

「じゃ、俺は行くところがあるので」

さっさときびすをかえして行こうとしたら、

「ちょっ、ちょっと待って! どこ行こうとしてるの」

と、少女は裾を掴みながら聞いてきた。

ちっ!と内心で舌打ちをした。

 は~ 仕方がない。

「さっきも聞いたけど君は何者だ。俺に何のようだ」

「よくぞ聞いてくれました。私の名前はサファイア。あなたにお願いがあってきたの」

 このサファイアとの出会いがこれからの摩訶不思議な冒険の始まりだった。

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