表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/29

24.祭りの前日、今日もミヤと。

「よう」

『いらっしゃい』


 見谷川祭りの飾り付けは、夜遅くまで続いたが予定通り終わらせることができ、もう万全の状況だ。

 今日は早く帰って明日のために寝るべきなのだろうが、神様の顔が見たくなったので、通い慣れた神社に足を運んだ。


「とうとう明日だな」

『とうとう明日だね』


 神社の縁に腰を掛ける、隣に神様が座る。


『コウは本当に凄いね』

「なんだよいきなり」


『私は、社会のことには疎いけど、高校生でこれだけのことをできる人は、あまりいない。それくらいはわかるよ。

 だから、コウは凄いよ』

「凄いのは俺じゃなくて、俺の回りの奴らだっつーの。つーかなんだ、いきなりよそよそしいな。いつも通りしろよ」

『よそよそしいのはコウもじゃん』


「……そうかもしれねぇな。明日は大事な日だし、緊張してるんだ。たぶん」

『そうだね。きっとそうだよ』

「ああ、だから明日が終わったらまた今までみたいに遊ぼう。約束だぞ」


 それは、神様のことを死なせないという約束でもある。


『……うん、約束だよ』

「さてと、明日も朝早いし、今日は帰って寝るわ」

『あ……』


 神様が俺の手をキュッとつまんだ。


「どうした?」

『あ、ううん。なんでもないよ』


 ミヤが慌てて俺の手を離すと、少しだけ困ったように笑った。


「あ、そうそう。明日、祭り当日の話なんだが、たぶん祭りの運営であんまりミヤと一緒に入られないと思う」

『そっか……』

「でも、絶対に時間作るから、その時一緒に見て回ろう!」

『うんっ』


 ミヤの満面の笑み。それを失わないためにも、明日に全力で挑む。

 たとえ、胸の奥にある一筋の不安を消せずとも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ