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1.プロローグ。
都会と呼ぶには背が低く、田舎呼ぶには閑散ともしていない、平均的な町並み。
そんな見谷川町を一望できる、とある山のとある神社。
麓からでも見える立派な鳥居とは対照的に、肝心の祠は明日にも崩れてしまいそうなほど困憊していて、人っ子一人といない。
俺は鳥居の真下、階段の最上段に腰を掛けると、町を一望した。
学校の帰りに寄ったので、ちょうど夕暮れ時、町は美しい朱色に染まっている。
茶色に染められた、長くも短くもない髪は風で揺れ、左耳のピアスは夕日を鋭く反射する。
そこで、ため息を一つ。
自分の平坦な人生を振り返ろうとしたら、後から肩を叩かれた。
不思議に思いつつも振り向いてみると……。
そこには、消えかけの神様がいた。




