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狩りへ

とある村に一人の少年がいた 名はユニクロ

幼くして戦争で両親を亡くし、友達もいない

孤児院に入れられそうになったところを、子供のいない夫婦に拾われ、少年時代を過ごした

ずっと畑仕事を手伝っていたが、18になった暁に、国の徴兵制度によって、家を離れることになった


国について一通り訓練を終えた後、早速ドラゴン狩りの任務につかされることになった

ドラゴン狩りとは、ドラゴンライダーのためのドラゴンを生け捕りにして、連れ帰る任務である

ドラゴン狩りのためのチーム編成で、ユニクロはドラゴンを檻に入れて運ぶ役割を与えられた


「ずいぶんでかい檻ですね」

ユニクロは巨大な檻をみてつぶやいた

鋼鉄の棒が1メートル間隔に、10本 檻の形は正方形 長さはユニクロの身長の3倍といったところか

この檻を移動するために、昔エジプトという国の人間が考えた、丸太に乗せて転がす方法を使うらしい

「普通のドラゴン用じゃない、これはドラゴンルーラを捕獲するための檻だ」

隊長が俺の質問に答えた

「よって、今回は人員もいつもの倍の20人態勢だ 死人も倍をみこしてる はっはっは」

隊長はめちゃくちゃ筋肉質ででかい

「ドラゴンって、どうやって捕まえるんですか?」

「簡単に説明すれば、こん棒で殴って弱らせたところを、捕まえる。もしだめならエサに眠り薬を入れて、捕まえる。まあこれはリスクが高い 眠らせた後ロープでしばらなきゃならないが、その間に起きちまったら作業にあたってた人間が高確率で踏みつぶされるか、尻尾で首の骨を折られるか、しちまうからな」

いきなりそんな任務にあてられたのか とクジ運のなさを恨んだ

しかも今回はいつものドラゴンじゃないらしい、倍のでかさをもっている とくれば凶暴性も倍とみなければならない

「あと一つ疑問があるんですが、もし捕まえたとして、そんなやつを乗りこなせるやついるんですかね?」

「国一番のドラゴンライダーをあてるらしいぜ。ヒョウタンみたいなやつだが、腕は確かだ」

そういって隊長はどこかに行ってしまった

ブラブラとそこら辺を歩いていると、

「全員、整列!」

と号令がかかった

俺は列の最後尾についた

指揮を執るのはさっきの隊長だ

「これより、ドラゴン狩りを開始する。目的地は北の洞窟だ。我々はまず先に洞窟に向かい、ドラゴンと戦う準備をする その間に他の者は檻を洞窟まで運んでくれ すでに丸太で道を作っている では、進軍開始!」

掛け声とともに、20人編成の部隊は、北の洞窟目指して歩き始めた


夕方になって、俺たちはキャンプの支度をするために、持ってきた防水の生地を4人で広げ、長い棒を生地の下に入れ込み、棒を持ち上げた

「せーのっ!」

掛け声とともに棒は持ち上がり、テントが出来上がった 4方に杭を打ち付け、それで仕上げだ

このテントを合計5つ作る これでキャンプが完成した

飯は国から持ってきたジャガイモ、ニンジン、米をたたいて作ったモチをでかい鍋に入れてぐつぐつと煮込んだ物だ 異国のスパイスを入れて完成 これをカレーと呼ぶらしい

俺は下っ端だから先に先輩の兵隊にご飯をとりわけ、最後にやっとありつける

たき火を囲んで隣に座ったのは若者の兵士っぽい

「カレーってうまいよな、俺、訓練兵時代の飯盒炊飯で作ったんだけど、餅が焦げちゃってさ。餅がなべ底にへばりつかないようにたまにかき回さなきゃいけないんだよな」

気さくな人柄っぽいその兵士は、まだ俺より5つくらいしか変わらない感じがした

「君はまだ若いみたいだけど、新人?」

「初めての遠征」

「そうなんだ、いきなりこんな任務で大変だね。俺の友達も入ってすぐ大けがしたやつがいてさ、いきなり兵隊生命を絶たれてたよ、あはは」

笑い事じゃない

「俺田舎者なんで、ドラゴンライダーってよく知らないんですが、なんなんですか?」

「君、ドラゴンライダーって、この国の主力部隊じゃないか 田舎ものでも知ってると思うけど」

「いいから教えてくださいよ」

俺は少しむっとして答えた

「この国が他国と戦力の均衡をとれているのは強力な部隊があるからなんだ それがドラゴンライダーの部隊 ドラゴンライダーズだ この部隊はたった9人のチームから構成されているけど、空からの攻撃はどの国も持ってない、だからとても重宝されているんだ これに対抗する方法は、弓で直接ライダーをねらうか、バリスタ(城壁に穴をあけるでかい弓)でドラゴンを射貫くか、それくらいしかなくて、どれも有効な手とは言えない 弓で狙うには神業的な技術がいるし、バリスタなんて動いてるものをあてる用じゃないからね」

俺は空からドラゴンに攻撃される様子を思い描いた 確かに、これは反撃する手段もなさそうだし、何より相手に恐怖を与えて士気を下げる効果も期待できそうだ

「他の国はなんで同じドラゴンライダーで対抗しないんですか?」

兵隊はちょっと考え込んだ

「そういえば・・・なんでだろうな」

「調教するやつがいない」

反対から声がした

見ると老兵と思しき男が、こちらの会話に入ってきた

「うちの国には、魔法でドラゴンの心に干渉し、操るすべをもつ魔女がいる。普通の人間がドラゴンライド

する方法はそれしかない。」

「へえー」

2人そろってうなずいた


俺は大の字になって夜空を眺めていた なかなか寝付けなかったのだ

満点の星空だ

このまま夜が明けなければいいのに、と思った









これを書いた後ドラゴンって題材がめっちゃくちゃありふれてることを知ったww

これを思いついて得意げになってた俺っていったいw

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