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■第77話 告白
■第77話 告白
『ハルキ・・・』
サクラが瞳に大粒の涙をたたえて、真っ直ぐ見つめる。
走り続けたために大きく肩で息をし、上下するそれに瞳の雫が今にも零れそう。
ハルキが思わず吹き出して笑った。
『地獄耳か!・・・こっそり行こうと思ってたのに・・・』
すると、
サクラが、言った。
『ねぇ、ハルキ・・・
あたしがオトナになったら・・・ ケッコンして。』
真剣な表情。
ハルキが目を細めて微笑み、サクラを見つめる。
『オトナの定義、は?』
その言葉に『テーギ?』 サクラが首を傾げた。
『なにを以って”オトナ”とするか。って事』
『ムズカシー事は分かんないよぉ・・・』
サクラが口を尖らす。
そして。
『あたし。
目標できたから・・・
それ、頑張る。チョー頑張る・・・
ちゃんと、頑張ってハルキみたいになるから。
だから・・・
オトナになったら、ケッコンして・・・?』
ハルキが、愛おしくて仕方ない目をサクラに向けた。
サクラの頭をガシガシと乱暴に掻き毟る。
『あんまり待たされたら、俺、ヨボヨボになっかんな?』
そう言って、笑うハルキに。
サクラが、1歩近付いた。




