プロローグ
広い宇宙の彼方に、鮮やかな蒼い星「アストランド」があった。鮮やかな蒼い色は日光がこの星に降り注いだ際に惑星の中の大気が日光の青色系統の光を散乱させるため、アストランドは昼間空が蒼く見え、その空の色が海に反射し、蒼色が印象的な星だからである。
鮮やかな蒼い色をした海に、樹木が生い茂り、ほとんどが濃い緑に覆われている大陸と、その二ヵ所の領域の上を流れる雲が空の青色を引き立てている。この星には、地球と同じように多くの生物が存在し、それぞれの生物達は、植物、動物、微生物に分類できる。
この星の動物には大きく分けて三タイプの種類に分けられる。それは獣(地球で言う魚や鳥などの動物)と人(地球で言う人間)とその二種類の生物が混合したような姿の獣人であった。人々はこの三タイプの種類を合わせて三種族と言った。
時が経つにつれ、三種族は、生活するための土地を巡り争い始めた。人間を遥かに上回る能力を持った獣人に、人間は手も足も出ず、また、未踏の地を開拓しようとした者に、容赦なく獣が牙を向き、多くの人間が犠牲になった。そんな中、四人の人間が能石という自然の力を操る力を持った石を使い、獣と獣人から人々を守った。そして、獣人と交渉することもできた四人は、獣人と土地を分け合うことを約束し、争いを終わらせた。さらに、能石の力も利用し、人間社会と自然の間で資源の循環を支えることで獣達のテリトリーを犯さずにいられたため、三種族と調和のとれた世界にすることができた。この四人は自らを能石師と名乗り、世界平和のために活動していった。
それから時は経ち、舞台はアストランドの東洋にある島国ジパ―ルに移る。ここから、この惑星にまつわる秘密に迫る大冒険が始まろうとしていた。