はじまりのお花
みうとねこさんのお話。
はじまりのお話。
とある緑の素敵な国のちいさな町に、
ねこが大好きな女の子がいました。
その女の子は赤いワンピースをきたおさげの女の子です。
女の子の名前はみうといいます
みうのお家にはみうの大好きなお友だちのぬいぐるみがたくさんいます。
みうはいつも猫のぬいぐるみとお散歩をしたり、おままごとをするのです。
ある雨の日、
外にでかけることのできないみうは退屈していました。
そうだ!!
ねこしゃん、ご本を読んであげるよ
みうは猫のぬいぐるみに本を読んであげました。
でも、お話はすぐに終わってしまい
また退屈になってしまいました。
ねこしゃん、なにして遊ぼうかー
みうは一生懸命あたまをつかってみました。
でもなにも思いつかず、
何時の間にか寝てしてしまいました。
みうがぐっくり寝ているとき、
猫のぬいぐるみは一緒に寝ます
『みうちゃん、よく寝てるなぁ』
実は猫のぬいぐるみは考えることのできるぬいぐるみなのです
『いつも仲良くしてくれてるみうちゃんに、僕の産まれた町のことを教えてあげる』
すると猫のぬいぐるみはみうと手をつなぎました。
みうはトンネルの前にいました。
みうは猫のぬいぐるみと手をつないでいます。
猫のぬいぐるみは言いました。
「みうちゃん、ようこそ僕たちの町へ」
「ねこしゃん!お話できるの??」
みうは嬉しそうに言いました。
「僕たちの町の中はね、特別なんだ。
町の中ではみんながお話できるんだよ。」
「素敵!うさぎさんもかえるさんもくまさんもみーんなお話できるのね!」
「そうだよ。この町で僕は産まれて、みうちゃんに会うまで暮らしていたんだ」
そういうとねこさんはみうの手をひいてトンネルに向かって歩き始めました
トンネルを抜けるとそこには素敵な、みたことのないような町がありました。
川にはきらきらした透明の水、
木にはいろんな色の葉っぱがついていました。
川のほとりではかえるさんたちがおしゃべりをしています。
みうは夢中になって町をみつめていました。
ねこさんはみうに町のことを教えてあげます。
「みうちゃん、川に流れてる水はね、水じゃなくてソーダ水なんだ。山のほうにある池にはソーダの妖精が住んでいるんだよ。いろんな色の葉っぱはね、金平糖でできてるんだ」
みうはねこさんに聞きました
「ここで遊んでもいい??」
「もちろん!!一緒に遊ぼう!!」
ねこさんが答えると
みうは真ん中にある広場に走っていきました。
広場の端っこには、ソーダの川が流れていて、広場の周りにはたくさんの木が生えています。
そして一面には綺麗なお花が咲いているのです。
みうはねこさんに黄色のお花のネックレスをつくってあげました。
するとねこさんはみうにピンクのお花で冠をつくってくれました。
ねこさんとみうが楽しく遊んでいると、うさぎさんとくまさんがやってきました。
「やあ、ねこさん」
「やあ、うさぎさん、くまさん
この女の子はみう。僕のお友だちなんだ」
うさぎさんは言いました。
「みうちゃん、よろしくね。
今からくまさんのお家にお菓子を食べに行くのだけれど、一緒に行かない?」
「いいの??」
みうは目をきらきらさせて言いました。
くまさんのお家に着くと、
くまのお母さんが笑顔で出迎えてくれました。
テーブルにはクッキーやケーキ、それにみたことのないお菓子も並んでいました。
くまのお母さんがたくさんお食べ、というとみんなで大きな声で
「「いただきます!!」」
と言いました
くまのお母さんのお菓子はどれもおいしくて、
みたことのなかったお菓子もみうはたくさん食べました。
お腹がいっぱいになると、
眠くなってみんなでねてしまいました。
『みうちゃん、楽しんでくれたかな?』
みうが起きると、
猫のぬいぐるみを抱いてベッドの上にいました。
猫のぬいぐるみの首には黄色のお花のネックレスがかかっていて、
枕元にはぴんくのお花の冠がおいてありました。
続きを書く予定なので、
楽しみにしていてくださいな。