アンバランスワールド『波動使い-1』
『波動使い-1』
相変わらずのつまらない授業。鎌田瑞樹は机に突っ伏していた。今、この授業を受けて何が起こるというんだ。閉鎖された環境。窓の外を見ても何が起こるとわけではない。この世界は80年前に起こった世界的な災害によりすがたを変えた。人間が支配していたように感じていた地球は一部の場所以外未開地へ変わり未だに4分の1以上が危険区域である。そんな事を考えていると、授業終了の鐘がなり、放課後になって帰る準備をしていると1人の女子生徒がこっちに向かってきた。
「瑞樹、あなたさっきの授業ずっと寝てたでしょう。先生睨んでたよ。」
彼女は白浜早紀。私の親友だ。
「だって、眠いんだからしょうがないでしょう。テストで点はとってんだから問題はないし。そんなことより、今日帰りどっかよってく?」
私が話を振ると、早紀は申し訳なさそうに言った。
「ごめん!今日は家で用事があってさまた今度って事で!」
「まぁ家の用事ってんならしょうがないでしょ。じゃあまた今度ね。」
早紀の家は神社なのでこんな事は結構あった。一人で無駄に時間を潰すのも嫌なので瑞樹は帰る事にした。
アットノベルスというサイトでも同じ作品を投稿しています。
続きは早く書きたいと思います。