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学校にいこう
「俊、学校にいこ?」
ミミは、俊を学校に連れて行った。
俊も、元気の出てきたころあいに、
ざわざわ、
小学校はにぎやかだ。
俊はミミの腕にかきついていた。
担任の先生に会った。
静かな、女の先生だ。
俊の事は、よく知らない。
それはそうだ。
俊は学校に行っていなかった。
無理もないことだ。
しかし、早く俊の事を知ってもらいたい。
ミミはそう思っていた。
教室にも行った。
ガキ大将みたいな子がいて、俊を構ってくれた。
”いじめ”ではない。
もっと、「俊の事を知りたい」そんな風だった。
優しい、親切な子だった。
学校の帰り道、
ミミが聞いた。
「俊、今日は良かった?」
「うん!」
俊は、元気よく、ミミに言った。
ミミは嬉しかった。
今日は空間は歪まなかった。
夕飯を、一緒に食べた。
俊の、お母さん、お父さん。
そして、妹。
彼らと、ミミは大分慣れていった。
ミミは、居候。
それを、両親は、許してくれている。
ミミは、こんないい家族で、俊は幸せだと思っていた。




