俊の事
ミミは、長い髪、赤い髪。背は155㎝くらい。
ミミは、未来風の服を着ている。
俊は、14歳、登校拒否の傾向がある。
ミミが聞く、
「俊、学校に行かないの?」
俊は、黙ってうなずく。
「友達……心配してるよ?」
すると、俊は、
「友達なんて、いないよ」
「俊……友達、君の事、見ているよ?」
「僕は、暗闇だから、分かんない」
「それでも、君の事、見ててくれているんだよ」
「僕は、学校にいるとき、いじめられた、もう、いいんだ」
ミミは、どう言えばいいのか、迷う。
いじめ。
それは、優しい俊に当然の様に付きまとう、試練だ。
俊は、優しいあまり、他の子より引いてしまう、
それが、泣き虫の俊を”いじめ”と言う、他人からの、構いを生む。
そうして、俊は、不登校になっていく。
「ミミも行くから、一緒に行くから、……いこう?」
俊は、嫌な顔をした。
そうだとは、ミミもわかっていた。
俊は、”引きこもり”なのだ。
俊は、一人で、音楽を聴きだした。
「音楽……好き?」
俊はうなずく。
その時、
空間が歪んだ。
「あっ!」
ミミは驚きの声を上げた。
スイーターマンがドレス姿で、踊る。
舞踏会だ。
手には、剣を。
「俊!」
どこかに行ってしまった、俊を慌てて探すミミ。
スイーターマンが、ミミに切りかかった。
するっ……
ミミは、素早い動きで、攻撃をかわす。
「俊ー!」
「ミミ!」
俊がスイーターマンに抱えあげられている。
「俊!」
ミミが叫ぶ。
「俊を、放して!」
そう言って、ミミは魔法の杖を出す。
キイン……!
スイーターマンの攻撃を杖で受ける。
「星の輝きよ!」
ミミの攻撃は、水、火、を使える。
今度は、火。
「ファイアー・ボール!」
ミミの攻撃は、目で見ないと、通用しない。
俊、には、通用しないのだ。
幻の、火が、スイーターマンを襲う。
空間が歪んだ。
「俊、大丈夫だった?」
俊は黙って頷いた。
ミミは、ほっとして、俊を抱きしめた。