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星の言葉
俊を、守ってください、ミミ
私はそう思っています。
星が言う。
人は感情の生き物
と、
また、
星は言う
生きなさいと、
力強く。
ミミは少年を見て、こう思う、
かわいそう……目が見えないなんて……、
少年の名前は、
俊。
「俊、学校には……行かないの……?」
俊は無言……、
ミミは思う、
俊……外で、みんなと遊ぶ……事も出来ないなんて……
「俊、いい香りでしょう?」
ミミは、俊に、香水を嗅がせた。
うなずく、俊。
「これ、お母さん香り」
俊は言う。
「そう、よくわかるわね、俊」
ミミは嬉しい。
俊は、何かを持っている。
それを、狙うやつらがいる……
それらから、
私が、守る。