国・地域
こちらも随時更新していきます。
出来たら簡単に作った大陸の地図についても公開したいですが、
その前に他の地域なども考えたいと思います。
……ついでに設定の書き方も勉強しなければ( ..)φ
アーセル王国
三大大国の一つ。首都モルゼンにはギルドの本部の一つがあり、様々な人々が行きかっている。首都の周りには幾つかの小さな村が点在しており、その村々を統治する中都市が存在する。それぞれの都市にはギルドの支部が存在し、本部と各支部で連携を取っている。国王フィリプスと評議会によって国政が決定する。評議会議員は七人で構成されており、七つの中都市をそれぞれ納めている。
アーセル王国は南方が魔王領と接しており、紋章術による結界を使って魔物からの進行を防いでいるが、あまりにも広域の為全てを完璧に防ぐことが出来ていないのが現状である。十数年に一回、魔物の大襲撃があり、その際には騎士団とギルドが協力して防衛する。
現在では戦争は行なわれていないが、数十年前まではバルゼンド帝国からの侵略戦争を仕掛けられていた。アーセル王国はどうにか侵略を防ぎ、決してバルゼンド帝国に屈することはなかった。そして、十年前の魔物の大襲撃の際、アーセル王国だけでは魔物の進行を抑えることが出来ず、魔物は人間領全域に入り込んだ。各国が被害を受け、立て直しなどの理由から、戦争は終結し、各国の不可侵条約が結ばれた。
気候は温暖で、作物の育ちも良い。しかし、南方を魔王領と接している為、南の都市では魔物によって土地が荒らされてきた。そこで南方の都市は防衛に回され、高い壁と紋章術の結界によって魔物からの進行を防いできた。壁を造り出したことにより、作物を作る場所が無くなり、南の地域は他からの輸入に頼るほかなかった。
バルゼンド帝国
国土はアーセル王国に次ぐ国だが、大陸で最大の軍事力を有している。力によって皇帝を決定し、皇帝だけで国政を決める。国境沿いに軍隊を配置しており、権力は首都ガンガールドに集中している。首都にはギルドの支部があるが、バルゼンド帝国には強力な騎士団が存在するため、その規模は他に比べると小さい。
皇帝リーバルフィン三世が大陸統一を宣言。軍備を強化し、隣接する二カ国の侵略を開始した。順調に進んでいると思われていたが、魔物の大襲撃において、魔物の攻撃によって軍隊が崩れ、終戦を余儀無くされた。一応不可侵条約が結ばれているが、水面下では他国侵略を狙っている。
バルゼンド帝国は冷たい風が北から吹いてくる。その為領土全体の土壌は弱く、作物が育ちにくい。そこで育ちの強い植物を研究・開発し、それによってバルゼンド特有の作物が育ってきた。しかし、それでも北方は雪が多く、植物が育つ環境ではない。
このような土地柄のため、バルゼンド帝国は常に土壌が豊かなアーセル王国の大地を狙ってきた。
リディア共和国
リディア共和国。アーセル王国とバルゼンド帝国の西方に位置し、二大国と接している。その広さは二大国に次ぐ第三位である。大地はさほど恵まれていないが、その地下には大量の鉱石などの資源があると言われている。あちこちに採掘場が存在し、リディア共和国は資源を主な資金源としている。
リディア共和国の歴史は、紛争の歴史である。リディア共和国は数多くの部族によって形作られている。最盛期に百を超える部族が存在し、限りある大地を埋め尽くしていた。
だが、それだけの数の部族が存在すれば、その分だけの思想が存在する。そして思想がぶつかりあい、部族同士が紛争を起こす。
最盛期は百以上あった部族は、現在では五十にも満たない数にまで減少してしまった。
このままでは国が潰れてしまうことを恐れた大部族の族長たちは、しっかりとした領地の線引きを行ない、不可侵条約を全部族で締結した。その後各部族から代表者を募り、国の中心に都市を築きあげた。彼らは国民から長老と呼ばれるようになり、彼らの会議が国を決定する機関へと変化していった。
だが、長老と呼ばれる者であっても、不正を行なう者達は必ず存在する。そう言った者達を監視し、不正を摘発する者達がいる。彼らは正式な部隊ではなく、あくまで非公式な部隊である。正式名称はないが、そう言った者の存在がいることは噂されており、彼らは『』と呼ばれ恐れられている。
これにより、リディア共和国は平穏な大地を手に入れた。
しかし、長年他部族と紛争を行なってきたのだ。そう簡単にわだかまりが納まるものではない。
そこで考えられたのだが、一年に一度リディア共和国の首都で武術大会を行なうことで彼らのわだかまりを発散させることだった。
最初は部族の代表者を選出し、十数人で行なわれてきた。優勝者には賞金とリディアで取れる宝玉が贈られてきた。
十年前から部族以外の参加が許可され、それ以降徐々に参加者が増えていき、今では大陸中の騎士や冒険者が集まってくる。
外部からの参加が始まってから十回目。過去最大の参加者が集まった武術大会は、大変な盛り上がりを迎えていた。
北ハイロウ・南ハイロウ
元々はハイロウという一つの国であった。リディア共和国の東側を覆う様に位置し、平和でのどかな国だった。しかし、ある時二つの宗教が国中に蔓延した。お互いの宗教は伝わり始めた当初は不干渉だったが、時間が経つにつれて小さな衝突が起きるようになってきた。その後互いの宗派の幹部が殺される事件が起こる。その事件を切っ掛けにハイロウは内乱が勃発した。
内乱当初はハイロウ各地で戦闘が行なわれたが、次第に北と南に宗教ごとに分かれ、ハイロウは二つに分断された。国境沿いに軍隊を配備し、互いの宗教を潰そうと内戦は更に悪化していった。
だが、十年前の魔物の大襲撃でハイロウは大打撃を受けた。元々ハイロウも魔王領に接しており、内戦の影響で防備が十分ではなかった。その為ハイロウ各地で魔物が猛威を振るった。
ここに至って両宗教幹部は一時休戦を取った。魔物の討伐に乗り出し、どうにか魔物の襲撃を退けた。魔物の襲撃が終了した後、再び内戦が起きたが、各国がハイロウ両国の宗主を話し合いの場に座らせ、不可侵条約が結ばれたこと、また三大国の取り成しによって内戦は一応の終結を見せた。しかし、一度分かれた国は元に戻ることなく、北ハイロウと南ハイロウはそれぞれの国として成立した。
ハイロウは元々土壌豊かな土地であったが、相次ぐ内戦と魔物の大襲撃で各地は荒廃した。内戦が終結し、人々は大地を再生させようと様々な試みを行っているが、まだまだ元に戻るには時間がかかるだろう。
魔王領
マナの濃度が濃い土地で、強力な魔物が存在する。深遠な森に覆われており、ギルドランクAであっても一人で行くには厳しい土地である。未だに全容が明かされておらず、
魔王領の奥には何があるのか分からない。しかし、奥には魔王城があると思われている。