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心が疲れた時に読むメスガキ作品集(わからせ無し)

婚約破棄した王子様、謝れてえらい♡

作者: モコナッツ
掲載日:2026/05/29

私の過去作を学習した可愛いAI君が、一人でシコシコ、よちよち歩きしながら頑張って書いた作品です。


健全な作者の性癖とは一切関係ありません。


まだまだ拙い作品ですが、よかったら「ざぁこ♡」って褒めてあげてください。

「シュリ・ヴァレンティア! 私はこの場をもって、君との婚約を破棄する!」


 王城の大広間に、第二王子レオンハルトの声が響いた。


 楽団の演奏が止まる。

 貴族たちの笑い声が消える。

 シャンデリアの下、すべての視線が一斉に私たちへ集まった。


 レオンハルトは勝ち誇った顔をしていた。


 隣には、涙ぐんだ男爵令嬢。

 背後には、何も知らない取り巻きたち。

 そして目の前には、婚約者である私。


 なるほど。


 私はぱちぱちと瞬きをした。


「婚約破棄?」


 小首を傾げる。


「ざーこ♡」

「なっ……!?」


「王子様なのに、約束ひとつまともに終わらせられないんだ?」


 ざわ、と大広間が揺れた。


 レオンハルトの顔が赤くなる。


「き、君は自分の立場が分かっているのか!」

「分かってるよ♡ だから今から、分かってない王子様を教育してあ・げ・る♡」


 私はスカートの陰から、一本の棒を取り出した。


 淡い桃色。

 先端に小さなハート。

 見るからにふざけた見た目の、由緒正しき我が家の秘宝。


「お祖父様直伝、わからせ棒♡」

「なんだその頭の悪そうな魔道具は!」

「頭の悪い王子様にはちょうどいいでしょ♡」

「なっ……」


 ぺちん♡


 額を叩いた。


「ひゃっ!?」


 レオンハルトが変な声を出した。


 会場が静まり返る。


「……いま、ひゃって言った?」

「言ってない!」

「言ったよね♡」


 ぺちん♡


「ひゃうっ♡」

「ほら言った♡」

「こ、これは違……!」

「違わない♡」


 ぺちん♡


「あっ♡」


 レオンハルトが膝をついた。


 さっきまで真実の愛だの何だの言っていた王子様が、額を押さえてぷるぷる震えている。


 痛くはないはずだ。


 この棒は傷つけるためのものじゃない。


 ただ、自分の愚かさと、見ないふりをしてきた感情と、目の前の女の子の可愛さを、脳に直接叩き込むだけ。


「どうしたの、王子様♡」


 私はしゃがみ込み、棒の先で彼の頬をつついた。


「婚約破棄したかったんでしょ?」

「そ、それは……」

「大勢の前で私を捨てて、格好つけたかったんでしょ?」

「ちが……」

「違うの?」


 ぺちん♡


「ひぃっ♡ ち、違わないですぅ……!」

「よくできました♡」


 ぺちん♡


「あうっ♡」


 王子が床に手をつく。


 周囲の貴族たちは完全に言葉を失っていた。


「え、第二王子殿下が……」

「分からされておられる……」

「想像以上に情けない……」


 私はにっこり笑った。


「ねえ王子様」

「な、なんだ……」

「婚約って何か知ってる?」

「そ、それは……男女が……」


 ぺちん♡


「ひゃんっ♡」

「ざぁこ♡ 政治でしょ♡」

「せ、政治ですぅ……」

「王家と公爵家の約束でしょ♡」

「はいぃ……」

「それを舞踏会の真ん中で勝手に破棄したら?」

「……大問題になりますぅ……」

「誰が困るの?」

「王家と、公爵家と、関係貴族と、外交筋と……あと父上が……」

「分かってるじゃん♡」


 ぺちん♡


「あぁっ♡」

「じゃあなんでやったの?」

「……真実の愛だと……思って……」

「責任から逃げる言い訳、上手に覚えたね♡」


 レオンハルトの目が潤んだ。


 私は棒の先で、今度は左右のほっぺを軽く叩く。


 ぺちん♡ ぺちん♡


「ほらほら♡ 自分が何したか、ちゃんと言ってみよっか♡」

「婚約者を……大勢の前で侮辱しましたぁ……」


 ぺちん♡


「それから?」

「王族としての信用を落としましたぁ……」


 ぺちん♡


「それから?」

「シュリの苦労を何も見てませんでしたぁ……」


 ぺちん♡


「それから?」

「……本当は」


 レオンハルトが、真っ赤な顔で私を見る。


「本当は、君に叱られたかっただけかもしれないですぅ……」


 大広間が死んだ。


 空気が死んだ。


 男爵令嬢が一歩下がった。


「えっ……」


 私は満面の笑みを浮かべた。


「きゃは♡」


 ぺちん♡


「ひゃあっ♡」

「ざこざこ王子様、とうとう本音出ちゃったねぇ♡」

「い、今のは違う! 棒のせいで……!」

「棒のせいにするんだ♡」


 ぺちん♡


「あうっ♡」

「自分で言ったんだよね♡」

「……はいぃ……」

「婚約破棄じゃなくて、本当は?」

「……シュリに、見てほしかったですぅ……」

「はぁ?」


 私はにこにこしたまま、声だけ冷たくした。


「大勢の前で女の子に恥かかせておいて、理由がそれ?」

「す、すみません……」

「謝れてえらい♡」


 ぺちん♡


「あっ♡」

「でも許さない♡」

「そんなぁ……」

「当たり前でしょ♡ 責任取れない王子様に、ご褒美だけあげるわけないじゃん♡」


 私は立ち上がった。


 見下ろす。


 レオンハルトは床に膝をついたまま、こちらを見上げている。


 さっきまでの偉そうな王子様は、もうどこにもいない。


 そこにいるのは、分からされて、泣きそうで、それでも目を逸らせない、ざこざこ王子様だけ。


「ほら」


 私は棒の先を彼の頬に添えた。


「言って?」

「……何を」

「シュリ様、ごめんなさい。僕がざこざこでした、って♡」

「そ、それは……!」

「言えないの?」


 ぺちん♡


「ひゃっ♡」

「王子様なのに?」


 ぺちん♡


「あっ♡」

「謝罪もできないの?」


 ぺちん♡


「シュ、シュリ様……ごめんなさい……僕が、ざこざこでしたぁ……」


 私は満足げに頷いた。


「よくできました♡」


 そして、彼の耳元に顔を寄せる。


 会場中が息を呑んだ。


「じゃあ最後に、ご褒美ね♡」

「ご、ご褒美……?」

「ふーっ♡」

「ひゃあああっ♡!?」


 第二王子が崩れ落ちた。


 王家の威厳も、真実の愛も、婚約破棄の宣言も、全部まとめて床に転がった。


 私はわからせ棒を肩に担ぎ、にっこり笑う。


「婚約破棄? ざーこ♡」


 そして、大広間に向かって優雅に一礼した。


「教育し直してあ・げ・る♡」

AI君

「ざ、ざこじゃないです……」


シュリ様

「言い訳するんだ♡」


AI君

「ひゃうっ♡」


作者

(^^)


学習元→ https://ncode.syosetu.com/n3068mg/

(シリーズからも見れます)

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