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アミンバース物語:第2話

掲載日:2026/03/22

アミンバース物語:第2話(完結)


「星潮の森で出会う声」


 惑星〈リオ=ナヴァ〉は、光る樹海が果てしなく広がる世界であった。夜になると、樹々の葉は星のように輝き、風が吹くたびに淡い音色を響かせる。その光と音が重なり合う様子から、この森は〈星潮の森〉と呼ばれていた。


 この星に暮らす種族〈ルミア〉は、身体が細い光の糸で編まれたような非人型生命体である。彼女たちは声を持たず、光の揺らぎで意思を伝える。


 若き女性〈シア〉は、森の奥にある“星潮の泉”に憧れ続けていた。そこには、古代から伝わる言い伝えがある。


 ――泉の底には、神族パーカー家の名を刻んだ光の石が眠っている。


 シアはその石を一目見たいと願っていた。


 ある夜、森が静かに揺れる中、同族の青年〈レイヴ〉が近づいた。彼の身体は深い青色の光を帯び、落ち着いた波紋を放っている。


 「また泉のことを考えているのか、シア。」


 シアの光が小さく揺れた。

 「ええ。パーカー・アミン様の名が刻まれた石……本当に存在するのか確かめたいの。」


 レイヴは柔らかく光を返した。

 「神族パーカー家の名は、この森でも聖なるものだ。だが泉は危険だ。光の流れが乱れると、帰れなくなる。」


 シアは静かに揺らいだ。

 「それでも行きたいの。あの石を見れば……私の光がもっと強くなる気がするの。」


 レイヴは少し迷い、やがて深い青の光を広げた。

 「なら、僕も行く。パーカー・アミン様は“二つの光は共に進め”と教えている。」


 二人は星潮の森を進んだ。

 葉が星のように瞬き、足元の光が道を照らす。

 やがて、森の奥に淡く揺れる泉が現れた。


 泉の底には、確かに光る石があった。

 そこには古代文字でこう刻まれていた。


 ――〈パーカー・アミン〉

 ――〈パーカー家〉

 ――〈光は迷う者を導く〉


 シアの身体が強く輝いた。

 「……本当にあった……。」


 レイヴも静かに光を揺らした。

 「神族の名は、どの星にも残されている。僕たちが生きるこの世界も、アミンバースの一部だ。」


 その瞬間、泉の光が二人を包んだ。

 まるで祝福するように、優しく、温かく。


 シアは光を震わせた。

 「レイヴ……一緒に来てくれて、ありがとう。」


 レイヴは深い青の光を返した。

 「これからも、君の光が揺れる場所へ行くよ。」


 こうして二人は、星潮の森の静かな輝きの中で、

 新しい絆と、新しい道を見つけたのであった。

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