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【推理〔文芸〕21位】霧都ヴァル・ロンドリア探偵事件簿ー怪物に戸籍のある街で  作者: 虫松
魔導鉄道レム=エクスプレス殺人

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109/129

第4話 走る列車内で事情聴取

黒い魔導列車レム=エクスプレス

霧を裂いて走る。


その内部で起きた


密室毒殺。


被害者は


魔導工学者

アルトゥール・レンブラント。


毒は蒸気管から流された

神経ガスの可能性。


だが。


誰がやったのか。


食堂車。


容疑者たちが集められている。


アレクシスは静かに言う。


「動機を調べます」


ミレイア


「私が感情を読みます」


オズワルド


「俺が聞き出します!」


ガルム警部補


「頼む」


① 鉄道会社社長

グラハム


白髪の男。

重厚なスーツ。


グラハムは言う。


「レンブラントは天才だった」


オズワルド


「でした?」


グラハム


「彼がいなければ」


「この列車は存在しない」


ミレイアが小声で言う。


「悲しみ…本物です」


アレクシス


「だが対立もあった」


グラハムはため息をつく。


「コスト問題だ」


「彼は研究費を使いすぎた」


オズワルド


「喧嘩した?」


グラハム


「何度も」


アレクシス


「事件の時間は」


グラハム


「運転室に居た」


ガルム警部補


「証言あり」


アリバイ成立。


② 魔導技師 イリーナ


若い女性。

鋭い目。


オズワルド


「レンブラント先生とは?」


イリーナ


「師匠です。」


沈黙。


ミレイア


「悲しみ…強い」


だが。


少し違う。


ミレイア


「怒りもある」


アレクシス


「怒りの原因は?」


イリーナは言う。


「研究」

「私の理論を」

「彼が発表した」


オズワルド


「盗まれた?」


イリーナ


「そう」


ガルム警部補


「動機はあるな」


アレクシス


「事件の時間は?」


イリーナ


「機関室に、おりましたわ」


ガルム警部補


「整備員が確認」


完全ではないが


半アリバイあり。


③ 投資家 ダルゴ・マーシャル


太った男。

金の指輪。


葉巻。


ダルゴは笑う。


「悲しい事件だ」


オズワルド


「レンブラントと仲は?」


ダルゴ


「最悪だ」


ミレイアが驚く。


「怒り…本物」


ダルゴ


「奴は理想家だ」

「利益を理解しない」

「列車を兵器にする案を」

「拒否した」


沈黙。


アレクシス


「兵器?」


ダルゴ


「軍事輸送」


「毒ガス散布」


オズワルド


「毒ガス!?」


ダルゴは笑う。


「冗談だ」


ミレイア


「嘘…」


アレクシス


「事件の時間は?」


ダルゴ


「食堂車両にいた」


ガルム警部補


「ウェイターが確認証言している。」


アリバイあり。


④ 軍人 ヴォルフ少佐


鋭い顔。

軍服。


オズワルド


「レンブラントとは?」


ヴォルフ


「国家の資産だ」


アレクシス


「軍事利用を?」


ヴォルフ


「当然」


ミレイア


「怒り…」


ヴォルフ


「奴は拒否した」


「軍の計画を」


沈黙。


オズワルド


「それで殺した?」


ヴォルフ


「馬鹿を言うな」


アレクシス


「事件の時間はどこに」


ヴォルフ


「車両警備をしていた。」


ガルム警部補


「兵士が証言」


アリバイあり。


⑤ アクションスター ジャッキーチョン


奇抜な派手な服。

笑顔。


オズワルド


「レンブラントと面識?」


ジャッキー


「ない!」


ミレイア


「本当です」


ジャッキー


「俺は宣伝だよ」

「映画の撮影!」


オズワルド


「事件の時間」


ジャッキー


「カンフー練習してた!」


オズワルド


「本当に?」


ジャッキー


「見せる?」


オズワルド


「いいです!」


ミレイア


「この人は事件に関係ないです」


調査終了。

食堂車。


オズワルド


「全員怪しい!いや一人は怪しくない。」


ミレイア


「でも」

「殺意は一人だけ強い」


アレクシス


「ダルゴ・マーシャルは殺意が高いか」


ミレイア


「はい」


ガルム警部補


「だがアリバイがある」


沈黙。


その時。


ドクター・ハロルドが言う。


「面白いね」


アレクシス


「何がです」


ハロルド


「君は」


「まだ一つ」


「気づいていない」


アレクシス


「何です」


ハロルドは笑う。


「この事件」


「犯人が」


「列車の構造を」


「完璧に理解している」


静寂。


アレクシス


「つまり」


ハロルド


「設計者だ」


アレクシスの目が細くなる。


そして


静かに言う。


「なるほど」


「見えてきました」


黒い列車は霧の中を走り続けていた。

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