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【推理〔文芸〕21位】霧都ヴァル・ロンドリア探偵事件簿ー怪物に戸籍のある街で  作者: 虫松
魔女裁判

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第6話 地下牢の怪人たち

地下牢。

石の壁。

鉄格子。


そして。


その中には


怪人女性たちがいた。


猫耳。

狼耳。

狐耳。

翼のある女性。


様々な種族。


数十人。


全員、

鎖で繋がれている。


オズワルドは小さく言った。


「……こんなに」


女性の一人が彼を見る。


「お願い」


涙の声。


「助けて」


オズワルドは拳を握った。


「安心して」


小さく言う。


「すぐに助ける」


彼はポケットから小さな通信魔導石を取り出す。


光る石。


そこに囁いた。


「師匠」


霧の森。


黒い石碑の近く。


アレクシスとミレイアが待っていた。


石が光る。


オズワルドの声。


「地下施設発見」


「地下牢あり」


「怪人女性」


少し間。


「数十人」


ミレイアが息を呑む。


「そんな……」


オズワルドの声。


「モルガン神父が」

「魔女裁判をやってる」


アレクシスの目が鋭くなる。


「場所は」


「教会の地下」


短い沈黙。


オズワルドが言う。


「師匠」


「どうします」


アレクシスは迷わなかった。


「決まっている」


コートを翻す。


「救出する」


ミレイアが頷く。


「うん」


霧の中。


黒い石碑が立っている。


その下で。


アレクシスは静かに言った。


「行くぞ」


「地下裁判所へ」


その時。


遠くで鐘が鳴った。


――ゴォォォン


その音を、


別の場所で聞いている男がいた。


教会の塔。


窓際。


白衣の男。

ドクター・ハロルド。

彼は地下の様子を覗く魔導鏡を見ていた。


そして、


楽しそうに笑った。


「なるほど」


眼鏡を押し上げる。


「来たか我が宿敵の」


小さく呟く。


「アレクシス」


霧の谷。


シュトレゴイカバール。

今夜。

地下魔女裁判を巡る戦いが始まる。

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