表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぎゃっぷ  作者: Yuyu
4/5

女の子は行動が早い

若い女の子は行動が早い

「私文人と結婚したい」


ぱーどぅん?


結婚?は?なんて?


今再会してから十分も経っていないよ!?


「は?なんで!?借金返し終わったんでしょ!?ならもっと好きな人と恋愛して結婚すればいいじゃん」


「うん、だから好きな人」


そう言って可憐は俺を指差しながら笑顔でいる


俺はもうわけがわからなかった


「(もしかして金目的とかか?それならさっき宝くじを換金したばかりだ。いや待てよ?換金してからまだ1時間も経っていないよな?普通こんなに早く宝くじが当たったとかわかんないだろ)」


可憐と会ったのは偶然で、そもそも俺が風俗に行こうと思ったのも気分の問題だ。偶然が重なり合って可憐と再会したわけだが、それが宝くじが当たったことを知っていることに繋がることはほぼありえない


「(なら、可憐は金目的じゃなくて、本当に俺が好きってことか?)」


好き、宝くじ、風俗、偶然という言葉が延々と頭の中でぐるぐるしていて、俺の頭はパンクしそうだった


「それで、返事くれないの?」


指差していた可憐が告白の返事を催促してくる


「お、お前なぁあんまり人をからかうなよ」


苦し紛れに本当は冗談で俺のことをからかっているのだと、そういうことにしたかったが、どうやら可憐は本気のようだ


「真剣だよ。私文人のこと秘密基地で遊んだときから今まで1回も忘れたことない」


可憐の顔はもうニヤケていなかった


「本気であのときお弁当をわざわざ作ってきてくれた文人のことが、好きなの。初恋なの」


俺はもう何も言えなかった。初恋ってことは、役15年間ずっと俺を好きでいてくれているんだ。こんな美人が俺なんかを好きになってくれている。なら、ちゃんと返事しないと


「スゥ、素直にマジで嬉しい。ありがとう。だけど、可憐の仕事上すぐに誰かと付き合うって難しいんじゃないのか?えっと、ほらこういうところって怖い人がバックについていたりとか」


俺のイメージだと、可憐をフロに沈めた人たちとかそういう怖い人が後ろにいるイメージがある


「え?それは大丈夫だよ。今どきの風俗店ってちゃんとした企業が運営していて、福利厚生がしっかりしているくらい従業員を大切にしているとこり多いんだよ」


それにと可憐は続けて言う


「私はこの店で、3年くらい働いているんだけど、それだけ働いたら風俗嬢辞める人って結構多いし、他にも別の店に移籍するって子もいるんだよね」


俺は全然知らなかった風俗業界の裏話にへぇ~と思わず感心していた


「実際、私もそろそろ辞めたかったし、偶然文人がお客さんで来たのはびっくりしたけど、好きな人と運命的な再会するってことはここはもうこれは結婚しろってことじゃないかなと思ったのもあるね」


清楚そうな見た目の割に言っていることがロックすぎて開いた口が閉まらない


「私結構尽くすタイプだよ?最近まで借金の返済で贅沢もしなかったし、料理もほぼ自炊していたから上手いと思うけど」


「なんてったって、この仕事で夜のほうはだいぶ鍛えられたからね。文人が望むプレイは何でもしてあげるよ?」


はっきり言って、可憐は聞いている限り有料物件なのだろう。美人で倹約家、料理も上手い。なんといっても夜の生活が楽しいというのは確定している


「(あれ、これ断る理由なくね?)」


もう俺もアラサーだ。今から結婚相手を見つけるのも面倒臭い


いくら、お金があるからと言って、それを知って結婚を迫ってくる女性ってどうなんだろうと思ってしまう


それなら、昔からの知り合いで、なおかつ俺のことを15年間も想ってくれていた子のほうが、万倍いいんじゃなかろうか?


俺には別に風俗で働いていたから嫌だというのはない


逆に風俗でのスキルが毎日いつでも楽しめるのなら、めっちゃいいんではなかろうか


「…俺、結構わがままだし、自分勝手だし、趣味におはお金かけるし、家事だって適当だよ?それでもいいのか?」


「超余裕で大丈夫」


俺が保険をかけるように可憐に言うが、簡単に大丈夫と言われてしまった


なんかもう色々理由作って引き伸ばすのもダサく感じてきた


「うん、じゃあよろしく」


俺のその言葉に可憐は目を見開いたあとに、今日一番の笑顔で俺に抱きついてきた


ーーーー


「あ、時間もう十分しかない」


可憐が残り時間を確認すると、120分あった時間があっという間に過ぎていた


可憐と偶然の再会をして、なぜか結婚の話になって、婚約することになった


文字にするとおかしいが、だが現実だ


「どうする?一発くらい抜いていく?」


一杯飲んでいくくらいのテンションで言われるが、俺はこう返してやる


「いいよ。これからずっと抜いてくれるんだろ?」


俺のその言葉に可憐は一瞬鳩が豆鉄砲を撃たれたような顔をしたが、すぐに真剣な顔になって


「待って、めっちゃムラムラしてきたんだけど、やっぱり一発やっていこう?」


なんかハアハア言いながら、迫ってきた


俺は意趣返しのつもりで言ったのに、なんか思ってたのと違う


「ま、まぁ今日のところは取り敢えず連絡先だけ交換しておこう」


そう言って可憐の躱しつつ、スマホでQRコードを差し出す


「むー。まぁいいや、連絡するからちゃんと返してね」


「おう」


連絡先を交換し終わった後は、可憐とお店の入り口で別れて帰路につく


そして、家に帰ったと同時に可憐から連絡が入った


『店長にお店辞めるって言ったよ』


「いや、行動早すぎぃ!!!」

早すぎる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ