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第二話 探検?

拳を高らかに上げ、自由気ままに生きる宣言をした俺だが…。


自由気ままに生きるとはなんなのだろうか。


俺は、今まで生きてきた中で趣味を持った事がなかった。

映画や漫画、小説を見て面白いと思うことはあっても、趣味かどうかと聞かれるとそうとは言えない。

たまに観る、読む程度だったし。


俺はうーんと唸った。

ま、とりあえずそのことはいいか。

今はそんなことより、状況把握だ!

そう思い、ガバッとベッドから飛び降りる。


「おっ…とと」


少しふらついてしまった、この体に慣れるまで、まだ時間がかかりそうだな。


廊下を通り、扉を開けると、リビングらしき所に出た。


「す、凄い…!」


その景色は、圧巻だ。

広い、広すぎる…!!

おそらく俺が小さいからと言うのもあると思うが、それ抜きに見てもかなり広い。4LDKはあるんじゃないか。

俺とカルジャ、二人ぐらしじゃないのかな?

以前の俺は当たり前に1LDKの家に住んでいた。

東京の一人暮らしなんてそんなものだ。


家を探索する。


「オ、オシャレだ…」


インテリアとしては、海外風な感じだ。

異世界?だし、そんな物なのだろうか。

インテリアにはあまり詳しくないので、オシャレだとしか言えない。

畳的なものはない、まあ、日本じゃないし当たり前か。

俺は和室が好きだったので少し残念だ。


全ての部屋を見て回った。


さっき起きた部屋以外の部屋数を数えると、なんと実に5部屋、そのうちの一番広い部屋に、ベッドが二つ置いてあった。おそらく夫婦部屋なのだろう。

カルジャと、奥さん。まだ出会ってないけど、まあいつか会えるかな?


疲れたなぁ、けど見慣れない物ばかりだったので楽しかった。





……






暇だな…






………………











外に出てみるか。




いや、言いたいことはわかっている。

さっき出るなと言われたのに、出るのかと言いたいんだろう。










そうだ。



出る。


違うんだ、言い訳をさせてくれ、カルジャが心配してああ言ったのは、分かっている、分かっているんだ。

しかし俺は健康だ、頭も打ってないし、体ももうだるくない。

これが本当に小さな子供だったら、確かに危ないからやめておいたほうが良いだろう。

けれど、見た目は子供だと言っても意識は大人だ、危ないと思ったらすぐに帰れば良いんだ。

ほら、大丈夫だろ?

それに、出るなと言われたら出たくなる、それが日本人の性だ。



そう言うことだ。



俺は勢いよくガチャリ!と玄関の扉を開ける。

風がブワッと音を立てて、家に入ってくる。

思わず声が漏れてしまう。

「わあぁ…!」

そこから見えた景色は圧巻だった。

俺は心が弾む感覚を思い出した、こんなにドキドキするのは、いつ振りだろう。

少し過去のことを思い出し、懐かしい気持ちになった。




外へ出て2歩目、俺は驚いた。


なんと…

表札がある!異世界にもある物なのか?

俺の名字は、オスウェンと言うらしい。

「カヤ・オスウェン」

異世界らしく、いい名前だ。

自分の名前を呟いて新しい名前に体を慣れさせていると、ある事に気がついた。


…文字が読める!!

ナチュラルすぎて、この事に気づかない所だった。

実は何気に気にしていたのだ、文字が読めるかどうかはこれから生きていく上で最重要ポイントだ。

一から覚え直すのは中々骨が折れそうだからな。

しかも、文字が日本語と似ている、いや、全く同じだ!これなら読めるし、もちろん描ける。

良かった…と思ったら、少し体から力が抜けてしまった。

というか俺、独り言が多いな?


まあ、気を取り直し出発だ!



うちの家は住宅街のような場所にあった、こう言うところも日本と一緒なんだなあと思いながら村の中心地と思われる所へ進んでいく。


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