表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

 高校の時から好きな子がいる。

 その子が好きになるのは年上、顔好し。遊び人タイプだ。


 振られる度に彼女は俺を呼び出す。

 そして俺は彼女の話を聞く。

 大学は同じ大学、就職してからも電話したりして、俺たちはいい友達だった。

  ある日、俺は彼女の彼氏が他の女と一緒にいるのを見てしまった。浮気かと思って近づくと、やつの指にきらりと結婚指輪が光るのをみた。隣の女性も同じ形の指輪をしていた。会話に耳を済ませば、驚きの事実。二人は夫婦だった。

  俺は慌てて彼女に電話をかけた。だけど信じてくれなかった。

 

  後日、彼女が泣きながら電話してきた。

  彼に既婚か確かめたらしい。

  素直に既婚なことを認めたけど、関係は続けたいと言われて、殴ったららしい。

  彼女にどうして既婚者しかよってこないから聞かれて、正直に答えてしまった。

 

  後日、数ヵ月ぶりに彼女はすっかりイメチェンしていた。

  それもそれで可愛かった。

  黒髪、眼鏡でも既婚者がよってくると相談されたので、素直に答えてしまった。


  それから数週間後、また電話がかかってきた。

  会うことになって、また聞かれたから頭にきて、壁ドンして彼女の唇を奪った。


「俺は独身。ずっと独身。君のことをずっと見てきた。俺はだめなの?」


  ずっと我慢していた気持ちを吐き出す。


「わからないよ。だって、あなた

 は私の友達だったから」


  答えはやっぱり予想通り。

  こぼれだした俺の気持ちは止まらない。


「だったら今日から友達やめる。俺のこと意識してみて」


  彼女は答えなかった。


  もう終わりだ。

  彼女のいい友達には戻れない。

  俺は彼女の前から消えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ