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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

喫茶店で姉妹が百合百合するだけの物語

作者: 水色桜

暗い赤色の皮で覆われたソファーが橙色に照らされている。喫茶アルマ、昔ながらの落ち着いた純喫茶だ。店内は暗めの色で統一されている。名物は甘く味付けしたナポリタン。数十年通い詰めている常連客もいるくらいだ。そこで2人の姉妹が働いていた。

「お姉様、3番のお客さんのオーダーお願いします。」

「わかったわ。いま聞いてくるわね。」

お姉さん想いの妹さんとしっかりもののお姉さん。二人とも凛とした雰囲気があり、育ちの良さがうかがえる。お姉さんは妹さんのほうを一瞥して、いつものメニューだということを伝える。二人はまるで心が通じ合っているかのように仕事をこなしていた。ホールはお姉さん、厨房は妹さんとマスターが担っていた。

「お姉様、さっき連絡先聞かれていませんでした?」

「えっええ。でもやんわり断ったから大丈夫よ。」

お姉さんは少し慌てたように否定する。

「そう、それならよかったです。」

妹さんは心底安堵したようだった。

「そうです。今日、お姉様、テストで100点取ったのでしょう。お祝いしないとですね。」

妹さんはまるで自分のことのように喜ぶ。でもお姉さんは確かそんなこと言ってなかったはずだけれど。

「ありがとう。みあも今日マラソンで一位だったわね。」

あれっ妹さんは確かそんなこと言ってなかったはずだけれど。二人は通じ合っているかのように会話を続ける。二人の間には何者も入れなそうだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 姉妹の日常を切り取ったようなワーンシーンではありますが丁寧に描かれていると思います。 [一言] もう少し続きを読ませて頂ければ幸いです。 拝読させて頂きありがとうございます。
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