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少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Kamakura.
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8.真夏のバケーション

シーズン2 鎌倉旅行編スタート!

8.真夏のバケーション


7月末ころ

(お盆位に関東に行こうと思うんだけど、2人とも空いてる?)

海斗から卓宛にメッセージが届いた。

さっそく卓は、遼に海斗がこっちに来る趣旨を連絡することにしたのだが・・・

あいつ…返信遅いからなぁーどうなんだろ?

めんどくさいとか思ってるのかなぁー

2~3日は平気で返さないからなぁあいつ。

卓は、送る前から遼の反応が気になっていた。乗り気なのかな。どうなのだろう。あまり本音を語らない遼だから余計に心配になっていたが、遼に連絡を送ってみた。

すると、意外と早く携帯からピロンと音がした。

(いいねっ!どこにする?)

俄然乗り気!?遼の反応に嬉しくなる卓。良かった。よしっ!そうと決まりは早速プランだ。

卓は、初めての3人の顔合わせに胸を弾ませていた。

3人で遊べる楽しめる場所。

キャンプ?海?

卓は、率先して海斗と遼の2人とやり取りをしながら、場所を決めていった。

そうこうして初めての3人の顔合わせの舞台が鎌倉に決まったのだった。


そして当日、先に卓と遼が地元の駅で合流してから、鎌倉駅で海斗が合流することになっていたのだが…

・・・・・・遅い!

地元の駅で卓との約束の時間になっても現れない遼。

するとスマホがなり始めた。


遼(悪い。ちょっと遅れる。)

まただ…こいつはいつも待ち合わせに遅刻する。


卓(分かった。どれくらいで着きそう?)

卓は、そう返すとちょっと時間が経ってから


遼(あと30分位)

と、ごめんなさいのスタンプ付きで送られてきた。


卓(分かった。駅で待ってるから)

と送り返し、卓は、すぐに海斗に返した。


卓 (ゴメン!海斗!遼がちょっと遅れそう。予定より30分位かな)

すると、海斗からも返信が来た。


海斗 (俺も遅れて行くから大丈夫。鎌倉には同じくらいに着くと思う)

お前もかい!海斗の自由奔放さと遼のつかみどころのないタイプ。似たもの同士だなぁと思う卓。


結局、遼は30分後きっかりに到着した。

「わりぃ!寝坊しちゃって」

「どうせ、夜中までオンラインゲームでやってたんでしょ?」

「そうそう…あんま寝てなくて」

「まぁ良いよ。いつものことだから、じゃあ行こう海斗も遅れるみたいだし、」

そう言いながら、卓と遼は電車に乗った。

鎌倉駅まで電車で約1時間30分。2人は、スマホをみたり話をしたりして時間を過ごしていた。

「あっ…海斗から連絡きた!丁度鎌倉に着く時間同じくらいみたいだよ。若干向こうの方が早いかも!」

卓は遼と海斗の3人で遊びに行く今日の日を本当に楽しみにしていた。

洋服もこの日のために買ったばかりのシロブチ犬が描かれたTシャツを着て、カーゴズボンにサンダルの恰好をしていた。

ちなみに遼は、ベージュ色の黒いえりがついている通気性が良いポロシャツに黒いスラックスに、スニーカーを履いていた。


「そういえば、鎌倉ってどこ行く予定なの?」

遼は卓に聞くと、

「鎌倉に行くこと以外は決めてないよ。鎌倉は海斗が行きたいって言ってたから」

「あっ…そうなの。鎌倉って結構広いよ。1日だと回り切れないと思うなぁ」

「遼は鎌倉に行った事あるの?」

「あぁ。うん。平日休みの日に一人で」

平日の休みに一人で鎌倉まで行くとは…行動力鬼だなっ。

…ってか

「俺も誘ってよ!」

「いや、休み合わせるのめんどいし、一人で行くのが良いんだよね」

「そっか…じゃあ遼のおすすめの場所とかあったらそこ行こう!」

卓は、遼のまた知らない一面をみれて少し嬉しく感じていた。


そうこうしているうちに鎌倉駅に到着した2人。

卓は、早速海斗に電話をした。

「もしもし!海斗?久しぶり!今どこ?」

『俺も鎌倉駅にいるよ!あっ!2人いた!』

海斗はそう言うと、電話を切った。

「なんかみつけられたみたい」

卓がそう言うと、後ろからぐわっと卓は抱きしめられた。

「卓!久しぶりー!」

「うぉっ!海斗!」

びっくとした卓の表情をみて、久しぶりの卓を堪能する海斗。

そして遼の事に気づいて卓から離れると

「あっ!えーっと遼さん?初めまして。山田海斗って言います」

「俺は、飯田遼って言います。よろしくお願いします」

遼は少し、距離を置いているのを察しているのか海斗は卓の時のような距離の詰め方はしなかった。

「俺、鎌倉初めてなんで2人にお任せしようとおもってます。あっ…でも江の島には行ってみたいです」

「江の島かぁ…」

ちょっと考えている遼。

「江の島は江ノ電で30分位でいけるけど、近いようで遠いし狭いようで広いから江の島だけで一日かかっちゃうかもなぁ。それでも良いなら・・・」

「俺はそれで大丈夫です。卓もいいよね?是非それでいきましょう!」

海斗は頷きながら遼にそう言った。

次回、3人で江の島観光へ…

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