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少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Holidays in the second year.
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83.お泊りデート

卓と遼の2人は遊園地の帰り

卓と海斗のシェアハウスに泊まることに・・・

83.お泊りデート

「卓ー?」

パンツ一丁で体をタオルで拭きながらリビングにきた遼。


うぉぉー遼ーその恰好はぁぁぁ!


と卓の胸が高鳴っていると、

「なんか着替えあるー?」

と遼が聞いてきた。

「おぉ!そうか!俺のサイズで合うかな」

と卓は言いながら自分の服を持ってくる。


俺が着ていた洋服に遼が袖を通すのか・・・

考えただけでもドキドキするぅ・・・


と卓は思いながら洋服を選んだ。

卓は、シロブチ犬が描かれているTシャツと半ズボンを出して遼に渡した。

「サンキュー」

遼はそう言いながら服を着た。

卓サイズのシャツなので遼が着ると少し小さくぴっちとした感じだった。

遼の体のラインが見えて卓にとっては至極の瞬間だった。


「じゃあ俺も風呂入るねー適当に時間をつぶしといて」

「おぉ!」

遼はソファーでくつろぎつつ携帯をいじっている。


遼が入りたての風呂。

まだほんのり温かい。

この湯船に入っていたのか。


温泉とは違う狭い空間に遼がいたという事実。

一気に血液が体中を循環して心臓が跳ね上がるのを感じる。


やべぇ・・・

こんなことを思っちゃいけないのかもしれないけど、

すげぇ最高すぎるぅ。


卓はそう思いながら目をつぶり

遼の形跡を堪能しながら、お風呂という時間をひとり楽しむことにした。



卓もお風呂から上がり、卓もパジャマに着替えて2人はコップにお酒を注いだ。

「それじゃあ卓の誕生日にかんぱーい」

と遼は言うと

卓は”かんぱーい”とコップ同士を合わせた。


お酒を飲む前からいろいろ諸事情により

既にのぼせていた卓は、お酒も相まってすぐに酔い始めた。


「遼は前に付き合ってた彼女とはどこまでやったのー?」

酔った勢いで卓は遼に聞いた。

「んー?どこまでってキスはまぁしたけど」

と遼は少し恥ずかしそうに言うと、

「ほうほう・・・それでその後は、キスから先もしたんでしょー」

卓はぐいぐいと話を聞いていく

「まぁ、そうだねぇ」

少し濁しながら言う遼

「そっかぁ、やったのかぁー」

卓の言葉に遼は少しムッとして

「そうだよ!やったよ!もぅ卓酔っ払いすぎ!」

と遼はめんどくさいなぁと言った様子で言うと

「ゴメンゴメン。聞き過ぎた」

と卓は平謝りすると

「フラれたんだからちょっとは気を使えよなぁ」

と遼は言い、

その言葉に確かに無神経だなぁと卓は反省した。

それからはその話題を外し違う会話をすることにした。


2人は映画を流しながら

最近の話や昔話に話に花を咲かせ、

互いにあまり恋愛の話にシフトしないようにしていった。


時計の針がてっぺんを指した頃、2人は2階に上がって寝る準備を始めた。

いつも寝室で雑魚寝をしているので

今回も同じように床に布団を敷き寝ることにした。


卓は遼の隣に布団を敷いて

「同じ布団に入るー」

と卓は少し甘えると

「ほんとう酔っ払いすぎだーお前ー」

と遼は卓を払いのけると

「んーケチー!」

と卓は修学旅行のようなノリでじゃれあい始めた。

「もぅーうっとしぃぃ!」

と遼も笑顔で返し

布団がぐちゃぐちゃになった。

2人は年甲斐もなく息を切らしながらじゃれあっていた。


明かりを消すと数分もしないうちに静かになり、

それぞれお互いの布団の中で眠りにつこうとしていた。


もうそろそろ落ちそうになってきたなぁ~


と卓が思っていたら、

急に卓の布団にもぞもぞと動いてくる感覚がした。

思わず卓はドキッとした。


遼・・・

卓は振り向くことが出来ない

背中に遼がいる・・・どういうこと

寒くなっちゃった。

遼の囁く声が聞こえてきた。

卓の心臓は高鳴っていく。

夢じゃない・・・これは・・・

と卓は遼を背中に感じていた。


このまま向きを変えれば、遼の顔が・・・

卓のドキドキは頂点に達した。


卓はしばらく止まったままゆっくりと向きを変えようとした。

今なら遼の顔が目の前に・・・

そう思った瞬間、遼の寝相の悪さでぐるんと回転して卓の元を離れた。


寝言・・・だったのか・・・

卓は悶々とした気分のまま結局一睡もできないまま夜が明けてしまった。


あれはなんだったのか。


朝起きて帰るまでその話を触れることは無かった。

遼はその後昼過ぎまで卓と海斗の家でのんびりしてから家に帰った。

遼の家までは卓が車で送ることにした。


道中、遼は思い出したという顔をして

「そう言えば、卓好きな人いるっていったけどあれってどうなったのー?」

と遼は聞いてきた。


卓はドキッとしたが、

特に変化はないよ。まだ片思いのまま。


とだけ伝えた。



次回、海斗が1ヵ月ぶりの帰還

明日から大阪から海斗が帰ってきます。

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