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少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Summer Trip.
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78.朝風呂

朝の大浴場に卓と遼二人っきり。

卓の心の声が荒ぶります。

78.朝風呂

夏旅行2日目の朝

一番最初に目を覚ましたのは卓だった。

むくっと体を起こしてみると

浴衣がはだけてパンツ姿になっている海斗と

横向きで寝ていて生足がはだけた遼の姿だった。


遼・・・この姿いぃ・・・最高・・・たまらんん

脳内撮影!パシャパシャ!遼フォルダ更新!

などと脳内で発狂しながら時計をみた。

もう8:00か・・・朝風呂浴びたいって言ってたし

一応起こすか・・・

卓は遼と海斗をゆすって起こしたが爆睡していた。


「まぁいいか・・・俺だけでも入ってこよう」

卓はそう言いながら、朝の大浴場に向かった。

大浴場で頭を洗いながら、ふと誰かが隣に座った気がした。


こんだけ広い風呂場でわざわざ隣に?

・・・うそ!やだっ

可愛いから襲われちゃう!


卓はそう思いながら髪を流すと隣に遼が体を洗っていた。

「おはよぅ」

と遼は言いながらシャワーで体を流し始めた。

「おぉ!」

なんだよこの展開!ヤバイヤバイヤバイ!

裸で2人っきりとかドナイシマショーーー!!

などと卓の脳内は喜びで有頂天になりながらも

冷静さを装い

「おはよぅ!起きれたんだね」

などと余裕そうな表情を見せた。


卓はそのまま体を洗っていると遼は髪を洗い始めた。


あぁぁぁぁ・・・みたぃぃぃぃぃ

好きな人が隣で全裸で体を洗ってるのとか

最高でしかないのに

体をそんなじろじろ見られたらいやだろうしなぁ

などと思いながら体を流した。


その頃にはちょうど遼は髪を洗い終えていた。


ん?なんだ・・・この視線・・・

遼!なんで俺の裸をずっとみて

どうしたんだ!なにが起きた!

なんでみている?ホワイ?リョウ!イイダ!!


「卓って太らないよなぁ羨ましいなぁー」

と遼はそう言いながら腹をつついた。


ハフン・・・やめてぇ・・・

それ以上俺で弄ばないでぇ

もう卓のライフは0よぉ

などと心では思いながら


「そぉなんだよねぇ・・・太らない体質なのかなぁ」

と言いながら遼の体をじっと見つめる。


己が見たから俺もみてるんじゃぁ

これは大義名分じゃぁ

などと卓は心で叫びながらゆっくりと遼の裸をみつめる。

やっぱぁ良い体ぁ・・・

もぅなんなんこのタイプの体

特にこのちょっとついてる腹の肉

卓はそう思いながら、腹の肉を摘まみながらにやりと笑った。


「遼は出てきたねぇおなか」

「だいぶ出てきちゃったよぉ!昔に比べたら絞れなくてさぁ」

そう言いながら体を洗い始めた。

「ほら邪魔邪魔。俺の体が良いからってそんなにじっくり見ないでくれよなぁ」

「そぉ!そぉ!そんなんじゃねぇ!」


やっべぇバレた

バレちったのかぁ


「いやジョークだよ!そんなにでかい声で突っ込まなくても」

遼は苦笑いをしながら体を洗っていく。


くそぉ!なんかバカにされた気分だぁくやしぃぃ

卓はそう思いながら、気にするそぶりもなく顔を洗い始めた。

洗顔料で顔を洗い、歯を磨いて、髭をそり始めたとき、

遼はまた俺の方を覗き込んでみていた。


なぜ俺を見ている・・・

こいつは今日はどうしたんだ?

なぜにこんな積極的なんだ・・・

好きになっちまぅだろうがぁい・・・

もう好きなんだけどさ。


「何?どうした?」

卓は髭を剃りながら聞くと

「あぁいつも剃り残しがあるから

どうやって髭剃ってるのかと思って・・・

でもちゃんと剃れてるね」

そう言いながら遼は自分の髭を剃り始めた。


えぇぇぇぇ!

そんなぁ・・・まさか・・・

俺の顔の髭そんなに気にしてくれてたのぉー!

いやだもぅ~遼ったら俺の顔をそんなにじっくり見てたなんて

卓嬉しいぞぉ☆


そう・・・卓は根っからのプラス思考なのであった。

卓と遼は体を洗い終わると2人で湯船に浸かった。

ガラス越しから見える景色は快晴で、遠くには富士山が見えていた。

山々の緑と合わさり壮大な景色が広がっていた。

「良い景色だなぁ」

「うんっ」

「なぁ、卓?」

「ん?なぁに」

「昨日海斗と話してて思ったんだ」

「うん何をー?」

「卓はいつも俺らを誘ってくれるじゃん。だからいつもありがとう」

「何を今更、子どもの頃からずっとそうだっただろ?」

「まぁそうだなぁ・・・俺もたまには俺から誘うよ」

「うん。前にもそれ聞いたよ。

大丈夫・・・今まで通り俺が遼を無理やり付き合わせる。

俺たちはずっとそういう仲だっただろ」

「あぁ・・・そうだな」


すがすがしい程の晴模様の中、2人の姿を明るく照らした。


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