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少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Summer Trip.
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74.筑波山

最初に訪れたのは筑波山

山から望む壮大な景色を観ながら

卓の心にはある思いが募る

74.筑波山

高速道路を降り、通り道にあったの蕎麦屋さんで昼飯を済ませた3人は筑波山へと車を走らせた。

雲一つない快晴で、草木が青さがよく映えていた。

窓を開けると気持ちのいい風が吹き抜けていく。


筑波山つつじヶ丘駐車場を目指して走らせていくと

道中に子授け地蔵があり、その近くに展望台があった。

3人はそこに車を停めて景色を眺めることにした。

足元にはつくば市街が広がり、遠くにはスカイツリーや富士山を見ることができた。

峰の頂ということもあり、風が吹き抜ける壮大な景色に

3人はしばらくそこでこの景観を堪能した。


遼は写真を撮るのに夢中で、

卓は景色を眺めながら遼の姿も一緒に眺めていた。

「子授け地蔵って子供に恵まれるらしいよ。まぁ俺らには関係ないよな」

景色を堪能していた遼が地蔵の前を通りかかった時に卓はそう言った。

「まぁなー。結婚してからまた来ても良いかもなぁ」

と卓に言いながら歩き始めた。

「そうだね・・・」

卓はそう言いながら、声はどこか寂しそうだった。

卓の複雑な思いを察してからか海斗は先を歩くと

「ほら、早く筑波山へ行こうぜ!」

と階段を降りながらそう言った。


3人は子授け地蔵を後にして、

つつじヶ丘駐車場へと車を走らせた。

山特有のうねる道を進んだのち10分足らずで目的地へと到着した。

つつじヶ丘駐車場にはロープウェーが引いてあり、

そこからさらに上へ行けるようだった。


卓は目を輝かせながら、ロープウェーに乗りたいと言った。

「卓は本当に高い所好きだよなぁ」

「うん大好物!」

「大好物って・・・食い物じゃねぇよ・・・」

などと3人はやりとりしながらチケットを買った。

たまたま、タイミングが良かったのかゴンドラが貸切りの状態だった。

籠に乗り込むとゆっくりと山頂へ向け昇っていった。


「うぉーー!すげぇーー!」

卓は子供の様にはしゃいでいた

「こういう正直な所って卓の良い所だよなぁ・・・

普通そんなに感情を表に出せないよなぁー」

と遼はそう言うと、

「こういう所が可愛んだよなぁ」

と海斗も頷きながらそう言った。

卓はその会話を聞きながら遼に褒められたような気がして嬉しかった。


ゆっくりと上昇していくゴンドラは終着地点の女体山駅に到着した。

筑波山は女体山と男体山があり女体山から男体山まで歩くことが出来た。

「俺達登山用の恰好してきてないし女体山の山頂だけ見に行こうか」

海斗の言葉に卓は歩きたいと思ったが、ごもっともな意見に従うことにした。

女体山の山頂はさほど時間はかからず到着した。

山頂には高さ2mほどの小さな岩山があり

それをよじ登ることで山頂に到達できた。

3人はなんとかよじ登ると筑波山から津ながら連なる山脈と街並みが一望出来た。

涼しい風が吹き込み空の青さに混ざり壮観な景色に相まっていた。


「すげぇー・・・」

3人はしばらく言葉を失いながら

その景色を堪能した。


こんな日々がいつまでも続けば・・・

卓はそんな風に思いながら

2人の顔を見た。


俺の大切な人達・・・

遼と海斗

3人でずっと仲良くいられれば


そんな願いが卓の中に芽生え始めていた

ずっとこのまま3人で・・・



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