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少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Happy Holidays.
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48.成田山新勝寺

初詣の舞台は成田山新勝寺

48.成田山新勝寺

1月2日

卓と遼は成田駅に10時に待ち合わせをしていた。

一足先についた卓は、携帯を片手に遼を待っていた。

いつものように"少し遅れる"という連絡がきた。


本当にあいつは時間にルーズなんだから・・・

と卓は思いながら携帯をいじって待っていた。


20分位経った頃、成田駅に到着した遼。

「ごめんごめん。遅くなっちゃって」

「もぅたまには遼が先に来て待っててもいいんだよ」

「なんでだろうなぁ・・・。

普段はちゃんと間に合うのになぁ。

やっぱ卓だと心を許しちゃってるからかなぁ」

「嬉しいけど、それ・・・親しき中にもなんとやらだよ」

「あぁ・・・そうだなぁ・・・すまない」

「まぁ別に気にしてないんだけどね。

ってかあれだよ。新年一発目だろ!

明けましておめでとうございます。」

「お・・・あけましておめでとう」

少し照れ臭そうに言う遼にフフッと笑みがこぼれた。

「今年もよろしくね。遼」

と卓は笑顔で返すと、卓は"おぅ"と少し照れて返事をした。


うわぁ・・・クリスマスぶりだけどやっぱ生の遼はめっちゃいいっ!

可愛いし好きすぎる。

こんなん諦めることなんて本当に出来るのか、俺・・・?


「それじゃあ行こうか」

遼の言葉に卓は後ろをついていく。

成田駅から出て、風情ある街並みが続く坂道を降りていく。

「なんかタイムスリップしたみたいだね」

「そうそう・・・なんか良いだろ。毎年1人でここに来てるんだけど、今年は卓も誘おうと思って・・・」

「うわぁ・・・めっちゃ嬉しい」

卓は遼のその言葉に心の底から嬉しさがこみあげてきた。


諦めようと思っているのにこれだよ・・・

遼は本当に悪魔みたいな男だなぁ。


卓はそう思いながら遼の一歩後ろを歩いているが、

お正月というだけあってたくさんの人が歩いている。

卓は遼の後ろをやっとの思いで追いかけていく。


遼の後ろ姿・・・良いなぁ。

首筋とか最高だし、がっしりとした肩幅も良い。

あぁどんどん好きになっていく。

この気持ち止まらないよぉー。くそぉー。


遼はたまに後ろを振り返り卓がついてきているのを確認するとまた歩き始める。


しばらく坂を下ると小さな広場のようなところに出た。

お正月限定なのかニホンザルが袴を着て芸をしているのも見えてきた。

「可愛いよなぁサルって。なんか・・・あのサル・・・卓みたいだよなぁ」

遼はフフッと笑いながら卓を見つめた。

「なんだよそれっ!」

卓は遼にそう言ったが、内心は凄く嬉しかった。


それって・・・俺が可愛いってこと・・・?

うわっ遠回しに可愛いって言われたっ!

めっちゃ嬉しい。

どうしよう興奮する。


卓は遼の言葉一つ一つに胸を躍らせていく。


そこからまたしばらく坂道を下り遼が立ち止まった。

「そうそう・・・。ここだよここ」

そこはウナギの蒲焼屋さんで、店頭では生きたウナギがさばかれていた。

「ここの蒲焼有名でさ、いつもここで食べるんだよ」

遼はそう言いながらお店に入ると、中は満員でゴタゴタしていた。

遼は整理券だけを受け取るとそそくさと外へ出た。

「この番号が来るまで待ってれば良いんだけど、13時過ぎになるみたいだから先に寺に行って初詣行こうぜ」

さすがに毎回来てるだけあって手慣れてるなぁ。

卓は感心していた。

「さぁ早く行こうぜっ」

遼の言葉に卓は急いで遼の元に近づいて行った。


蒲焼屋さんから少し歩いていくと、長い階段と巨大な砦のようなものが見えてきた。

あれが今日の目的の場所"成田山新勝寺"である。

次回、初詣に、おみくじに、お守りに・・・

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