表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少数派の恋愛事情~Minority Love~  作者: take
Chapter of Kaito and Taku's birthday.
31/108

29.大阪の朝

大阪の朝、今日は何をするか話す2人。

29.大阪の朝

卓は体に違和感を覚えパッと目を覚ますと、

すぐ目の前にすやすやと寝ている海斗の顔があり

体はべったりと寄り添うように寝ている。

「寝相ほんとに悪いんだから海斗は」

卓はそう言いながら大きな体をどかそうとした。


うわぁ…寝顔までイケメン……


そう思いながら、体をどかした。

卓は起き上がり体をぐんと伸ばして、

トイレへと向かい戻ってくると、海斗の姿はそこにはなく

リビングでガタゴトと音がしている。


もう海斗起きたのかな?


卓はリビングの方へ向かうとケーキとコーヒーを用意していた。

「おはよー。卓…」

「うん…おはよー」

卓はそう言いながら、ソファーに座った。

「ゆっくり寝れた?」

「うん。布団フカフカで気持ち良かったよ。海斗は?」

「俺はいつもの布団だったから…ぐっすり…」


まぁほんとは全然寝れてないんだけど…


そう言いながら、海斗もソファーに座った。


「おいしそうー!昨日の残りだけど」

卓はそう言いながらケーキを口にした。

「でもほら、コーヒー1つ用意すれば朝食っぽく見えるじゃん」

「まぁ確かに…でも海斗足りないんじゃない?」

「ん?ああ俺、普段は朝食食べないんよ」

「えっ?鎌倉んときあんだけ食ってたじゃん!」

「だって食べ放題もったいないじゃん」

意地でも、もと取りたいタイプかっ!

「それにやっぱり全部いっとかないとさぁー、食べ放題の意味ないじゃん?」

「俺は食べたいもの食べれば満足かな」

と卓は言いながらケーキを頬張った。



「それで今日の予定はどんな予定なの?」

ケーキを食べ終えコーヒーを飲みながら卓は海斗に聞いた。

「まいらぶランドに行こうかなと思ってさ」

と海斗はコーヒーをすすりながら言った。


まいらぶランド

~私の好きがきっとある~


がコンセプトに作られた大阪で人気のテーマパークである。

老若男女様々な人が楽しめるアトラクションが展開されており、敷地面積は約50ヘクタール。甲子園球場約13個分の広さになる。


可愛いがいっぱいのメルヘンゾーン

絶叫アトラクションがいっぱいのアクティブゾーン

冒険溢れる探検家になれるアドベンチャーゾーン

近未来と宇宙への旅へ誘うスペースゾーン

海の神秘を感じるアクアゾーン

風情ある町並みを楽しむレトロゾーン


6つのエリアとお土産が立ち並ぶトレジャータウンで形成されている。




「えっ!?まいらぶにいったの!?」

とある喫茶店。大阪で有名なあのまいらぶランドに言ったと聞いて遼は、羨ましいなぁという顔で卓をみた。

「一度行ってみたかったんだよねぇ。どうだった?」

「楽しかったよ!すっごく!」

「ますます大阪行ってみたくなってきたなぁ。京都は1人で行ったことあるんだけどなぁ」

「いや!誘ってよ!」

「仕事休み合わせるのめんどくさいじゃん」


こいつは…俺と行きたいとか思わないんかなぁ


「あと1人の方が楽なんだよねぇ」

「遼はそうだもんなぁ…俺は遼といた方が楽しいけどね」

どうだ!?この一撃は!


「まぁなぁ…」


まぁなぁとは!?

卓はそうだけど、俺は違うのまぁなぁなのか!?

それとも卓と同じで一緒にいて楽しいよのまぁなぁなのか!?

それともなんも考えてないただのまぁなぁなのか!?

わかんねぇー!よしっ!こうなりゃあ


「まぁなぁとは!?」

えーい直接聞いちゃえ!

「ん?・・・まぁそーだろなぁーのまぁなぁー」

やばい余計訳分かんなくなってきた。

「1人でふと出掛けたくなって行くのに卓に迷惑かけられないだろっ!」

そっそういうことかぁ

「でも卓といると楽しいよ」


そーいうとこだよ!

そーいうとこがいけないんだよ!

あんたは!

その気にさせて!

このジェットコースター男が!


「俺は…遼とずっといたい…」

卓はつぶやいた。

「何だよ?急に…小学校からずっと一緒だったじゃん」

遼は、苦笑いをしながら言った。

違うんだ…そうじゃないんだよ…

「まぁ…そうだよね」

と卓は、真意をばれない様にコーヒーを飲みながら言う。

「卓は俺の事すげぇ好きだから一緒にいたのかもなぁ」


ぶふっ!

思わず、卓は噴き出す。

「あちゃー…大丈夫?卓?」

「…ゴメン…ついっ」

マスターはすぐに台布巾を用意した。


「すみません…」

「いえいえ…大丈夫ですよ」

マスターはそう言いながら机を拭き始めた。


「遼…いつから気づいてたの?」

「ん?だって小学校からずっと一緒にいたんだよ。俺も卓の事好きだしなぁ」

ん?んーっ?好き?


「今好きって…」

「おぅ。だってこれだけ長い間親友で入れるんだもんなぁ」


好きってそっちかーい!


「それでまいらぶランドどうだったんだよ」

遼は話を切り返すように話題を変えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ