8月9日 バスケットボール
俺は、朝飯を食べながらこれからのことを考えていた。どうしよう?柚月のこともあったし、どうしようか迷っていた。これから、サッカーがない毎日に慣れてくるのか?自分にはわからなかった。それでも、今は、サッカーを忘れて、違うことに没頭するしかなかった。
ー8月7日ー
体育館の扉を開けた柚月は、俺の前にいた真波に話しかけてきた。
柚月「真波、久しぶり」
前に歩きながら、話しかけた。
真波「久しぶりです、元気されてますか?」
柚月「もちろん、真波たちは、いけそう?」
今年のチーム状況を聞いた。
真波「いきますよ、全国まで。ハハハハ」
柚月「それは、頼もしいな」
柚月は、真波を通り越して、俺の前にやってきた。
柚月「お兄ちゃん、何してんの?」
俺 「ん?」
柚月「今から、バスケするんだから、アップしないと」
そこへ、傑がやってきた。さらに、後ろから、井端、原田、塚口たちが。つまり、、、そういうことか。
傑 「元気してるん?」
傑は、真波と柚月より前にきて、やってきた。
俺 「してねぇわ」
傑 「それは、残念やなぁ」
俺 「今日、空いてた?」
傑 「そんなことないよ。ただ、柚月ちゃんのためやからね」
どうやら、傑たちは、柚月に誘われたらしい。
俺 「ふーん」
傑 「バスケなんて、できるん?」
俺 「無理やろ」
俺たちは、バスケ者初心者ばかりが集まっていた。唯一、やっていたのが柚月だ。俺は、床にあったバスケットボールを持った。俺の方を見て、傑は、手の指先を自分の方に向けた。つまり、ボールをくれということか。俺は、持ったボールを傑に投げた。
傑 「今日、勝ったらさ、焼肉らしいで」
俺 「まじで?」
まさかの焼肉。
傑 「うん、向こうの監督が出してくれるらしい」
俺 「それは、テンションあがるな」
気づけば、向こうは、人数が揃っていた。
傑 「でしょ」
俺 「まぁ、こっちがどうやって勝つかっていう話やけどね」
素人が、女子高校生バスケ部に勝てる保証は、全くなかった。
傑 「まぁ、柚月ちゃんいるし、ボール回してたら、なんとかなるんちゃう?」
俺 「そうなん?」
傑 「いや、知らん」
俺 「とりあえず、勝って焼肉食べたい」
いつしか、俺のモチベーションは、焼肉になっていた。