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日常で世界を変える(喜早編)  作者: mei


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9月18日 駅伝

 俺たちは、駅伝の競技に決まった。決まった直後に早速、チーム分けをされた。駅伝を選択した人は、全員で38人。ソフトボールやフットサルの方が人気で、この中に、本当に駅伝の競技に入りたい人は少なかったと思っていた。俺たちのチームは、6人。チーム決めは、仲のいい奴と組めた。当然、湊人に誘われ、残り4人となった。そこに、バスケットボールの抽選に外れた上木健輔、宇内慎二が加わる。最後にバレーの抽選から漏れた、林龍亮、槙隆弘というメンバー構成になった。俺は、誰も知らなかったが、湊人が上木を知っていて、いい雰囲気の中でやれそうだった。

 この授業では、3回の駅伝が行われるらしい。その駅伝で優勝すれば、S評価はほぼもらえるそうだ。後は、10回以上来ていたらという。なんとも昔ながらの評価方法だった。全部で6チームある。なので、優勝チームが違えば、3チームがS評価をもらえる。頑張る以外ないと湊人は意気込んでいた。しかし、実際はそうじゃないと思う。そんなにS評価が多いのであれば、もっと駅伝に人が来てもいいのに、この人数ということは、優勝できない何かがあるんじゃないかと思っていた。

 早速、来週にその駅伝の最初が行われるのだ。俺たちは、チームの走る順番を決めて終了した。俺は、一番手に指名された。もともと、こういうのは最初に走ると決めていた。二番、三番に林と槙というメンバー。四番、五番に上木、宇内。そして、アンカーに湊人という順番だ。順番が決まった瞬間、みんなは帰っていくが、湊人は、走るコースを監督に聞きに行くという姿勢を見せた。俺は、さすがだった。こんだけ、勝負に執着を見せる人はなかなかいない。サッカーなら、どうしてもチームスポーツだから、自分より上手い人がいれば試合に出られない。本来なら、コイツがレギュラーでも全然おかしくなかった。湊人のポジションには、春翔や外山という城南大学の一二を争う選手がいるのだ。

 監督に走るコースを聞き終えたあと、湊人から聞かされた。走るコースによって距離が違うと。このまま走ってしまうと、確実に負けてしまう。湊人によれば、5区が一番距離が短く、1区と6区が一番距離が長いそうだ。5区だけ区間変更をしたいと考えていることを教えてくれた。湊人は、俺以外、誰も信じないととられてもおかしくないような考えだ。けど、それくらいじゃないと勝てないと考えるのは至極当たり前のことだった。

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