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日常で世界を変える(喜早編)  作者: mei


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9月10日 映像

 

 俺 「昨日は、どうだった?」

 春翔「上手くいかねぇわ」


 昨日の練習試合の映像を見ながら、俺たちはふりかえりをしていた。


 俺 「何が原因かつかめてるのか?」

 春翔「やっぱり、ボールを繋いでいく作業だろうな」


 タブレットの選手を指差しながら、説明してくれる。


 俺 「俺は、選手と戦術が機能してない気がするんだよな」

 春翔「そうだよな。やっぱり戦術変えた方がいいかな?」


 春翔も共感してくれた。しかし、それがわかっていて変わっていないというのは何かあるのだろうか?


 俺 「うーん。やっててどうなの?」

 春翔「誰が出るかもあるけど、なんか機能しないんだよな。いろいろと」


 その通り。外から見ても、機能している感じがしない。それは、なんでなのだろうか?


 俺 「そこは、考えないといけないところだよな」

 春翔「次の試合で試そうと思ってるんだ」

 俺 「何を?」


 何を考えているんだ。こいつは、、、、。


 春翔「新しい戦術を」

 俺 「戦術なんて、一人でどうこうできないだろ?」


 春翔の戦術案を否定した。


 春翔「一人でできるところだよ」

 俺 「どういうこと?」


 何を言っているのかわからない。


 春翔「ずっと試していなかった戦術をしたくて」

 俺 「そんなのあったんだ」

 春翔「あぁ。誰とやるかが大事なんだよ。だから、試せばいいっていうもんじゃないのよ」


 春翔なりに試行錯誤してきたものがあるのだろうか?


 俺 「誰だったらいいんだよ?」

 春翔「俺の戦術に合うやつだよ」


 やはり、春翔はエゴイストだ。


 俺 「難しいな、お前は」

 春翔「当たり前だよ。戦術も勝たなければ、意味はない」


 たしかに言っていることは間違いではない。けど、それを実践することは相当難しい。


 俺 「じゃあ、そのお前が試したい戦術は何なんだ?」

 春翔「そうだな。お前が出てやりたいのは、ツープランだ」

 俺 「何それ?」


 ツープラン。聞き馴染みのない言葉だ。


 春翔「言葉通りさ。ある一定の位置から二人でゴールまで進めるのさ」

 俺 「そんなことできるのか?」


 タブレットを置いて、俺の方を見た。


 春翔「お前以外だとできねぇから、試してないんだの」

 俺 「なんで、俺だったらできるんだよ?」


 しかし、春翔ができると言ったらできるんじゃないかとなんとなく期待をもたせてくれる。それだけは確かだった。

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