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日常で世界を変える(喜早編)  作者: mei


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9月6日 旅行2

 今日は、いつもと違う景色で目が覚めた。それもそのはず。昨日から旅行に来てたからだ。いつもならそれぞれ一人部屋だったが、今回は、全員で雑魚寝をしていた。どうやら、他の人はすでに起きていたみたいで、俺は慌てて支度を始めたのだった。

 身支度から10分。俺は、家族のみんなと一緒に旅館の部屋を出た。眼前には青い鳥居が立ち並ぶ道が続いている。「なんだ、これ?」。妹の柚月が楽しいそうにニコニコと笑う。彼女は初めて来た観光地に興味津々の様子だった。そして、俺たちが鳥居をくぐるのを記念にとスマホで自撮りをし始めた。

 5分ほど歩くと、そこには神社が広がっていた「ここは有名な神社だよ」。後ろからお母さんが教えてくれた。どうやら、ここの神社は昔からある由緒ただしい神社になっているそうだ。俺は、緊張気味に手を合わせてお祈りをし始めた。何を願うか迷う。お願いしたいことがたくさんあり過ぎて困ってしまう。

 最初に思い浮かんだのが、「レギュラーになれますように」。次に浮かんだのが、「健康でいれますように」。そして、最後が「家族が幸せになれますように」だった。自分のことを祈ってるとバチ当たりな気がした。だから、俺は最後に浮かんできたことを願うことにしたのだった。手を合わせてからゆっくり頭の中で唱える。これでよかったのかはわからないけど。

 参拝を終えた私たちは、電車に乗って次の観光地に向かった。途中、眠気がきて目を閉じても、揺れる電車の音や風景や通り過ぎていく人たちのにおい等から、なんとなく場所を予想することができた。そして、目的地に到着すると、ビルの前にたくさんの人々が集まっていた。私たちはホテルで見つけた観光案内のシートを見て、今日開催されているお神輿の祭りに参加することを思いついたのだった。これは、よく社会の教科書とかに載っている伝統的な祭りのことだ。

 観光地ということもあり、大勢の人々が練り歩く。こんなに人が多いのかとあっけにとられてしまう。まだ、お盆とかだったら理解できるけどもう9月も6日過ぎたのだった。私たちは、お神輿を担ぐ人々を見て驚いてしまった。いくら部活をやっている俺でも、あの神輿を担ぐには、相当の力がいる。普段、どんなトレーニングをしているのかとても気になってしまう。

人々は力強く担いでいるように見えた。横にいたお母さんは、「すごいね、やっぱり日本の文化は素晴らしい」と感嘆しているみたいだった。

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