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日常で世界を変える(喜早編)  作者: mei


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35/80

9月4日 準備

 棚の中から、服を探すがサッカーの服しかない。俺は、外で遊ぶ気がないだろうか?自分で自分のことを笑ってしまう。もう、21時か。そろそろ仕上げないとな。

 今日は、20時かから、明日の旅行の準備を始めていた。タンスから、着そうなTシャツを5枚ほど出した。どれも、似たような色にイラストが描かれていたのだった。この中でもお気に入りのが2枚。1枚目は、パーキングエリアのデザインが描かれたシャツだった。たしか、これは、2年前の夏、俺が1年生の頃に買ったものだ。当時、自分が気にいるシャツがなくていろいろな店内を回っていた記憶があった。

 そして、2枚目が当時付き合っていた女の子からもらった花柄のシャツだった。たしか、これは9月の俺の誕生日の時にプレゼントととしてもらったのだった。当時、付き合っていた莉緒は、とても緊張しながら渡してくれたのを覚えていた。

 プレゼントをくれたのは、サッカーの合宿終わりに集まっていた飲み会終わりだったのだ。俺の元カノである莉緒は、サッカー部マネージャーだった。莉緒は、俺の2つ上。卒業してからは、会う機会もなくなり、だんだん疎遠となり別れてしまったのだった。

 莉緒と出会ったのは、俺が大学生1年生の頃。サッカー部もマネージャーが多く、3年生だった莉緒は俺たちと同じBチームに所属していた。その頃、部に入ってすぐにケガをしてしまい、今みたいに個別練習をする日々。その時に手伝ってくれたのが莉緒だった。

 部活以外で遊ぶことは少なかったけど、俺にとっては、部活練習がデートのような感覚だった。他の部員にとっては悪いけど、1年の時はそれ目当てと言っても過言ではなかった。じゃないとやってられなかった。いつも助けてもらっていたから、何か恩返しをと、それが2月の大会だった。

 今回は、2泊3日の関西への旅行だ。大阪と神戸を中心に観光するみたいだった。俺は、どこに行くかとかはどうでもよく、親が喜んでくれるならなんでもよかった。親もどこでもよかったみたいだったが、久しぶりということも張り切っていた。

 大阪と言えば、たこ焼きやお好み焼きが有名だ。こっちの方ではあんまり食べないしこれを機にたくさん食べたいと思っていた。神戸は、湊人の出身地だった。1年の頃からずっと行こうと誘われていたが、なかなか休みの日が合わず、実現はしていなかった。そうこうしているうちに、こうして行くことになってしまったのだ。

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