8月11日 バスケットボール3
今日は、朝から傑のところへ向かっていた。傑は、何をしていてるのか?俺は、気になっていた。傑の家は、俺の家から自転車で30分ほど。そういえば、傑は、彼女とどうなったのだろうか?俺と絡んでる時間があるんだったら、彼女と遊べばいいのに、、、。確か、傑の彼女は、篠木とかいう1つ下の女の子だったことを思い出した。
俺にも、彼女がいる。性格には、彼女が"いた"の方が、正確なのだろうか?城西大学サッカー部のマネージャー、市川美愛。彼女は、俺の1つ下の学年。彼女から告白してきた。
美愛は、今も、俺が辞めたことを知らないのじゃないかと思っていた。リハビリをしているから、来てないくらいに思ってないか心配だった。
ー8月7日ー
試合が始まった。ボールを持ったのは、聖徳高校だった。
キャプテンでフォワードの高田真波が中心となってボールが回っていく。前にいた俺や柚月は、ボールに触れることなく、先制点を決められてしまった。
今度は、俺たちのチームからスタート。傑から柚月へボールが渡る。さすが大学生という感じということもあり、大山や高津を一気に抜き去っていく。
そして、高田との1on1になる。柚月は、嘲笑うかのように高田をかわし、レイアップシュートを決めた。
高田は、大きな声を出して攻撃への合図を出した。聖徳高校の選手たちは、走り出したら。大山から、高津。高津から高田へとボールが回る。俺は、始めて高田との1on1になった。俺を抜こうとしているのを感じた。しかし、俺の体は、全く反応することができなかった。俺の右側から抜き去り、一気にゴールへと走っていく。ゴール前には、傑がまっていたが、意味はなかった。
開始5分で1対4と聖徳高校がリードしていた。再び、俺たちのボールになった。傑から柚月へとボールが渡る。柚月は、俺たちを無視しているかのように前へと進む。柚月には、宮下と大山のダブルマークとなった。さすがの柚月もこれでは、前へと進めない。ここで、柚月は、まさかの行動に出る。柚月は、後ろへ下がり、シュートを放った。フェイダウェイシュートに似たステップバックシュートだった。
宮下と大山は、唖然としていた。ドリブルで抜いてくると思っていただけに、二人は、何もできなかった。スリーポイントラインから放ったシュートは、見事決まった。聖徳高校のキャプテンである高田は、驚いていた。試合は、ふりだしに戻った。