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異世界電車の旅  作者: TOKU MATSU
異世界初日
9/99

恐怖の叫び声

今後のストーリー展開の為に大幅に追記、修正しました。


ラーメン屋を出て駅の方へ歩いて行った。

途中に甘味処があって甘い香りが漂って来る。

女の子は本当はこう言う所が好きなのでは無いのだろうか?

さっきはお腹が空きすぎてラーメン屋に入ってしまったが、デザートにここはどうだろう?

「デザートに何か食べる?」

「私を太らせるつもり?」

しまったー!余計な気を回してしまった!

「冗談、冗談よ。そんな顔をしないで。正直なんだから・・・。入りましょう。」

ホッとした。中学生になってからまともに女の子と話した記憶がない。

何が気分を悪くするのか分からない。

「いらっしゃいませ。」

店に入ると和服姿の猫人の店員さんがいた。

狐ではないんだなと思っていると席に通された。

お冷やを置くと、メニューを渡される。

「ご注文の際はお呼びください。」

お汁粉、みたらし団子、あんみつ、杏仁豆腐・・・。

「何にする?」

「そうね・・・あんみつかしら?」

「じゃあ僕は杏仁豆腐で・・・」

店員さんを呼び注文する。


・・・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・。


シーン。


会話がない。

何か話しでも・・・そう思っていたらあんみつと杏仁豆腐が運ばれて来た。

「美味しいそう。」

パクリとあんみつの果物をミナが口に運ぶ。

そしてニッコリと微笑んだ。

自分も杏仁豆腐を小さく切って口にする。

甘さが抑えられ、それでいてなかなか美味しい。

ミナが食べている様子を見ていたら、また聞いてみたくなった。

ミナはどこから来たんだろう?

いままでの会話からすると日本のようだけど、この世界の事も良く知っている。

思い切って聞く事にした。

「ミナはどこから来たの?日本から?」

あんみつを食べていたミナの手が止まった。


チャリ〜〜ン。


持っていたスプーンを床に落とした。

僕をびっくりした表情で見ている。

「お客様大丈夫ですか?」

猫人の店員さんが慌ててやって来た。

ミナは少し間を置いて店員さんへ応えた。

「あ、ありがとうございます。」

店員さんが変えのスプーンを持って来た。

ミナはゆっくりとあんみつを掬う。

「そ、そうよ。日本よ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シーン。

会話終了。


何かこれ以上聞いてはいけない気がして聞くのをやめた。

「それ以上は聞かないの?」

「うん。なんか聞いてはいけない気がして・・・。変なことを聞いて傷つけたく無いし・・・。」

「ありがとう・・・・・優しいのね。ごめんなさい。変な気を使わせて・・・」

「いいよ。話したくなったら教えて。ごめん!」

そう言われたミナは少し驚いた顔をしてこちらを見た。

そしてニッコリすると

「ごめんね。」

と言った。

ミナの顔を見てふと思い出した。

どっかで見たような・・・どっかで会った?

思い出せない。これもテンプレパターンかな?

そう言えば一目惚れすると、どっかであった気になると誰かが言っていたな。

もしかしてそれ?

いやいや。

ミナはかわいい。

自分にはもったいない。

釣り合わない。

「?」

ふと見るとミナがジッとこっちを見ている。

なんだか恥ずかしい。

けど・・・・僕もなんだか気になってぼんやりとミナを見ていた。

やがてミナは視線を落とすと、少し寂しそうにして黙ってあんみつを食べ始めた。

なんだろう?

何となく気になる素ぶりだ。

お互いに黙々と甘い物を食べる。

・・・・・静けさが僕らを包む・・・と思った瞬間だった!


ゴーーーーーーーーーン!

ゴーーーーーーーーーン!

ゴーーーーーーーーーン!


突然大きな鐘の音がした!

思わず耳を塞ぐ。

ミナが何かを言っている。

「目を・・・・目・・・瞑・・・・!」

目を指差して瞑ったり開いたりしている。

どうやら目を瞑れと言っているようだ。

僕は直ぐに目を瞑った。


ゴーーーーーーーーーン!

ゴーーーーーーーーーン!

ゴーーーーーーーーーン!

ゴーーーーーーーーーン!


もの凄い音量だ!

耳を手で塞いでいるのに聴こえて来る。

・・・・・・・・・・突然静かになったと思った瞬間だった!


「ウギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」


断末魔のような声が聞こえた。

そして物凄く熱い光を外から感じた。


「やめてくれーーーーーーーーーッ!頼むーーーーーー!やめてくれーーーーーーーーーッ!うッうわぁーーーーーーーーー!」


怖ろしい悲鳴が聞こえた。

耳を塞いでいるのに、全く役に立たない。

「うわぁ〜〜〜〜」「う〜〜〜」「あああああ〜〜〜〜」「ぐぁ〜〜〜」

間髪を入れず、物凄く多くのうめき声が聞こえた。

なんだこれ?

なんだよこれ!

この世界には魔王はいないのでは無かったのか?

なのにこの恐怖感、さっきの悲鳴、あれは誰か魔物にやられているのでは無いのか?

耳を塞いでいる手が震えて来た。

心臓が恐怖でドキドキしている。

外で凄く怖い事が起きている。

それだけは分かる。

僕は目を瞑り早く過ぎ去るのを願った。


・・・・・・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・。


どれくらいの時間が経ったのか?

静かになった。

何も聞こえて来なくなった。

ゆっくりと手を耳から離した。

「?????」

違和感を感じた。

街が静か過ぎるのだ。

そしてもっと奇妙な事が起きていた。


猫人の店員さんがいなくなり、代わりに虚ろな目した人族の店員さんが立っていた。


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